新型コロナウイルスの影響で高まる副業需要。シューマツワーカーの登録者は2万人を突破【危機時のスタートアップ人材採用のススメ】

新型コロナウイルスの影響で高まる副業需要。シューマツワーカーの登録者は2万人を突破【危機時のスタートアップ人材採用のススメ】

2020.04.09


副業したい人と企業のマッチングプラットフォーム「シューマツワーカー」を運営している株式会社シューマツワーカーです。新型コロナウイルスの影響で高まっている副業需要について書かせていただきます。


新型コロナウィルスの影響で採用を止めたり、人件費を抑え始めたりしている企業が増えてきました。その一方で、シューマツワーカーに登録する副業希望者は増加傾向にあります。


理由は


・外出自粛による余暇時間の増加

・テレワークの増加

・経済不安


が挙げられます。


企業にとって人件費をカットするという選択は重要なものの、人手が足りないと事業は回らないのも事実。副業社員なら正社員より採用リスクが低く一部のタスクを切り出して依頼できます。


シューマツワーカーは“企業が生き残るためには景気変動に柔軟な組織作りをすることが重要”だと考えています。


そこでこの記事では、副業希望者が増えている今、企業はどのような副業社員を採用し、どのように活用したらいいのかを解説していきます。






副業紹介マッチングサービス「シューマツワーカー」の登録者が増加している



2019年の登録者数は月700〜800人ペースでしたが、2020年3月以降は1ヶ月で1000人以上が登録。毎日、約30人以上登録者が増加しています。


また、エンジニアやデザイナーなどのIT職種だけでなく、広報や経理、人事といった幅広い職種から登録が増えています。


3月以降に登録した人にその理由を聞いたところ、大手IT企業で働く採用担当者は「採用がストップしたため業務がなくなり暇になってしまったから」、観光系のスタートアップ企業で働く広報担当者は「社員の半分が休業することになり、自分も対象になってしまったから」と回答していました。


今こそ企業は副業社員を活用すべき


シューマツワーカーでは今までIT企業からの問い合わせがメインでしたが、新型コロナウイルスが顕著になった2月以降は、幅広い企業からの問い合わせが増えています。


テレワークの流れもあり、確実に組織の一部機能を副業人材で補完する文化が浸透し始めているのではと考えられます。そこで、企業が副業を受け入れるメリットを整理しました。


 (1)週5日も必要ない業務をアウトソースできる


人手は足りていないが、フルタイム(週5日)稼働する人材が必要なほどではないシーンは多くあります。エンジニアリング、デザイン、マーケティングだけでなく、パワーポイント資料作成や経理作業といったシーンでも必要な時に必要なスキルリソースを必要な分だけ確保することに副業社員は向いています。


(2)社内にない知見を確保できる


新規事業を行う際や、新しいマーケティング手法を行う際など、社内メンバーにその領域に詳しい方がいない場合にも副業社員は有効です。その領域の知見も経験もあるスペシャリストに副業で入ってもらうことで、初期の教育コストやミスマッチリスクを減らせ、ROI(投資対効果)を高めることができます。


(3)人材リソースを変動費で確保できる


会社が順調に成長し利益を出し続けることは何よりも理想なことですが、常にそうであるとは限りません。また、今会社に必要なスキルの人材も、この先10年20年ずっと必要であるとは言い切れません。人材リソースを、正社員でなく業務委託で変動費として確保することで、経営に柔軟性を持たせることができます。


(4)社員のモチベーションアップやインプットにつながる


地方の中小企業や、設立年数の長い企業にとって、社員のモチベーションアップは大きな課題です。働くことに意欲的な熱量の高い副業社員と一緒に仕事することで、刺激を与え社員のモチベーションアップを図ることができます。また、優秀な人材の知見やスキルを自社社員にインプットできる効果もあります。


(5)採用プールを作れる


スタートアップ企業の中には、副業社員として数か月間働いてもらいつつ、採用したい事業フェーズや資金状況で声をかけて正社員になってもらう手法を行っている企業も多くいます。


副業は、企業にとっても個人にとっても面接だけでは測りきれないお互いの勤務実態を知ることができ、お互いの転職のミスマッチを減らすことができます。


副業社員が活躍しやすい職種



しかし、副業はまだまだ新しい働き方であり、副業社員に対して「どこで採用すればいいのか」「どういう仕事を依頼すべきなのか」「稼働状況を把握すべきなのか」などがわからず、実際に副業社員を採用してもうまく活用できないパターンも多くあります。


そこで複数ある副業の職種の中でも、“副業が活躍しやすい職種” を5つ紹介します。


(1)ITエンジニア


IT企業・非IT企業に関わらず、ITエンジニアの需要はどんどん高まっており、優秀なITエンジニアリソースを確保し続けることが、今後企業成長の重要な鍵となることは周知の事実だと思います。


一方でITエンジニアは、業務が切り出しやすく場所や時間にとらわれないので、需要増加にも伴って、もっとも多く副業社員として活用される職種の1つとなっています。


(2)マーケター


オンライン・オフライン問わず、マーケティングの手法は年々多様化しており、それぞれのマーケティング手法のスペシャリストが世に生まれてきています。


企業は事業の特性やフェーズに合わせてマーケティング手法を変えていかなければならなく、その都度マーケターに必要なスキルセットは変わっていきます。副業社員であれば、必要な時に必要な分だけリソースを確保できるので、多くの企業に活用されています。


(3)デザイナー


デザイン部署がある企業はまだまだ少ないですが、昨今デザインの重要性はどんどん高まっています。常にではないにしても、営業部・マーケティング部・コーポレート部など、多くの部署にデザインが必要になるシーンが起きます。


フルタイムの正社員ほど必要はないですが時々必要になるデザイナー需要に応えられるよう、副業社員を活用する企業が増えています。


(4)採用人事/採用担当


ベンチャー企業や中小企業の中には、採用担当を1名置くことができず社長が兼任している企業も少なくありません。もしくは1名いたとして、その人のリソースがひっ迫していても会社としてのステージや事業計画・採用計画の観点から、2人目を採用できない企業も多くいます。


しかし採用人事業務は、企業成長において最も重要な要素になります。「あとちょっと人手が足りない」を解決できるのも副業社員の特性です。片手間、もしくはリソースがひっ迫している状態で採用人事業務を行うのではなく、サポートとして副業社員を活用することをおすすめします。


(5)広報


なかなか重要視されにくい広報業務ですが、うまく広報すれば無名企業でも一気に認知獲得をすることができます。また広報・ブランディングをうまく行っている企業は、販促力だけでなく採用力も高くなります。しかし、ベンチャー企業や中小企業において、なかなか広報を選任で置くことは難しいのも実態です。


実は広報は、プレスリリース作成・メディアリレーション・業界調査業務など、副業社員に切り出しやすい業務が多いのです。実際に広報業務を副業社員で行う企業はどんどん増えています。


【最後に】企業は副業社員の受け入れなど、多様な働き方が求められている


テレワークの浸透や景気変動もあり、3月はこれまでにない業種の企業様からのお問合せが増えました。企業は組織作りにおける“働き方改革”の必要性が高まっており、副業社員活用の需要は今年一気に広がると予測しています。


副業社員に興味のある企業様はぜひ「シューマツワーカー」までご相談ください。

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