【2025年版】学生起業のリアルと熱狂!モチベが爆上がりする厳選漫画&映画 15選

【2025年版】学生起業のリアルと熱狂!モチベが爆上がりする厳選漫画&映画 15選

2025.11.27

起業は、正直しんどいことの連続です。 特に学生起業家の場合、社会経験がない中で「大人たち」と渡り合い、仲間を集め、プロダクトを作り、資金を集めなければなりません。心が折れそうになる瞬間は、1度や2度ではないはずです。

 

そんな時、最も効く特効薬は何か。 それは、「先人たちの物語(ストーリー)」です。

 

今回は、数多くのスタートアップ支援や投資家マッチング(StartupList)を行ってきた私、プロトスターの前川が、「ただ面白いだけじゃない、経営の教科書として使える」漫画・映画・Netflix作品を15本厳選しました。

 

「ビジコンに出る前に読んでおけ」「VC面談の前夜に見ろ」。 そんな、現場のリアルと熱狂が詰まった作品たちを、投資家視点の解説付きで紹介します。


 

第1章:【漫画編】「ゼロイチ」の泥臭さと資金調達のリアル

漫画は「誇張」だと思っていませんか? 近年の起業漫画は取材が徹底されており、下手なビジネス書よりもよほど「現場の解像度」が高いです。特に学生起業家が直面する「ハッタリ」と「信用」のジレンマを学ぶには最適です。

 

1. 『トリリオンゲーム』

~「ハッタリ」は最強の武器だ。学生起業家が持つべき突破力~

  • ジャンル: 起業 / バディもの

  • ここが学生起業の教科書: 世界一のワガママ男・ハルと、真面目なエンジニア・ガクが、ゼロから1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐ物語。 この作品の凄みは、「出資の取り付け方」のリアルさにあります。何の実績もない学生同然の二人が、どうやって投資家を口説くか。ハルは平気で「嘘(ハッタリ)」をつきますが、それをガクの技術力で「誠(マコト)」に変えていく。

  •  
  • 【前川の視点】ここを見てほしい:

  • 投資家として言わせていただくと、シード期(創業初期)の投資判断は、実は「この起業家は、風呂敷を広げられるか?」を見ています。実現できるかどうかわからない夢を、さも実現できるかのように語り、人を巻き込む力。これを私たちは「巻き込み力」と呼びます。 作中でハルが有名投資家・祁答院(けどういん)を口説くシーンは、ピッチ(プレゼン)の極意です。「実績」ではなく「期待値」を売る。学生起業家が最初にぶつかる「実績がないから金がない」というパラドックスをぶち壊すヒントがここにあります。

 

2. 『スタンドUPスタート』

~「人間投資家」が見ているのは、君の"資産"ではない~

  • ジャンル: 起業再生 / 人間ドラマ

  • ここが学生起業の教科書: 「資産は人なり」。主人公・三星大陽は、つまづいた人間や窓際社員に「スタートアップしよう!」と声をかけ、彼らの隠れた才能を収益化させていきます。 この漫画が優れているのは、「スタートアップの多様性」を描いている点です。テック企業だけが起業ではありません。清掃業、M&A、地方創生。あらゆるビジネスモデルにおいて「誰と組むか」「誰の課題を解決するか」が丁寧に描かれています。

 

  • 【前川の視点】ここを見てほしい

  • VCやエンジェル投資家が、起業家のどこを見ているか。多くの学生は「ビジネスモデル」だと思っていますが、実は「ファウンダー・マーケット・フィット(創業者と市場の相性)」を見ています。 「なぜ、君がそれをやるのか?」 三星大陽が投資を決める瞬間は、常にその人が「自分の過去(コンプレックスや強み)」と向き合った時です。StartupListでマッチングする際も、成功する学生起業家は自分の「原体験」を言語化できています。自己分析の参考書として読んでください。

 

3. 『王様達のヴァイキング』

~エンジニアと投資家。最強のタッグはこう生まれる~

  • ジャンル: ハッカー / エンジェル投資

  • ここが学生起業の教科書: 天才的なハッキング能力を持ちながら社会不適合な孤独な青年・是枝と、彼を拾い「世界征服」を目指すエンジェル投資家・坂井。 この作品は、「学生エンジニア起業家」にこそ読んでほしい。技術があれば勝てるわけではない。技術を「社会実装」するための翻訳者(投資家やビジネスサイド)がいかに重要かを描いています。

 

  • 【前川の視点】ここを見てほしい

  •  坂井のセリフ「俺がお前に投資してやる!」の裏にある責任感に注目してください。エンジェル投資家は、ただ金を出す財布ではありません。時に叱り、時に守り、道を示すナビゲーターです。 もしあなたがエンジニアなら、自分にとっての「坂井」を探すべきだし、あなたがビジネスサイドなら、エンジニアにとっての「坂井」になれるかを自問してください。StartupListは、現代の坂井と是枝が出会う場所でありたいと願っています。

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4. 『左ききのエレン』

~「天才」になれなかった全ての人へ。クリエイティブとビジネスの対立~

  • ジャンル: 広告 / アート / 仕事論

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  • 【前川の視点】

  • 直接的な起業漫画ではありませんが、スタートアップにおける「デザイナー/クリエイターとの付き合い方」のバイブルです。論理(ビジネス)と感性(アート)は必ず衝突します。学生起業チームが空中分解する原因の多くはここです。「凡人が天才とどう戦うか」「どう共存するか」。チームビルディングに悩んだら読んでください。

 

5. 『インベスターZ』

~投資を知らずして、起業を語るなかれ~

  • ジャンル: 投資 / マネー

  • 【前川の視点】

  • 起業家は「株」のプロであるべきです。資本政策を失敗すると、後から取り返しがつきません。「なぜVCは出資するのか」「イグジットとは何か」。投資家の言語を理解するための入門書です。


 

第2章:【Netflix・映画編】シリコンバレーの熱狂と、現代スタートアップの裏側

映画やドラマは、チームの空気感や、ピッチの緊張感を「体験」するのに最適です。特にNetflixオリジナル作品は、今まさに私たちが生きている「アプリ全盛時代」の起業を描いており、必見です。

 

6. 『スタートアップ:夢の扉』(Netflix)

~【必修】現代の学生起業家が通る道、その全てがここにある~

  • ジャンル: 韓国ドラマ / 青春 / ビジネス

  • ここが学生起業の教科書: これは恋愛ドラマではありません。極めてリアルな「起業シミュレーション」です。 主人公たちは「サンドボックス」というアクセラレータープログラム(支援プログラム)に参加し、チームビルディング、MVP(試作品)開発、ピッチコンテスト、そして投資家との交渉に挑みます。 特に、天才エンジニアのドサンたちが、技術はあるのにビジネスモデルが描けず苦悩する姿や、CEOとしての「決断」を迫られるダルミの姿は、涙なしには見られません。

 

  • 【前川の視点】ここを見てほしい:

  • 「持株比率」で揉めるシーンがあります。これは本当に、本当にリアルです。仲良しグループで起業した学生チームが、最初に崩壊するのがここです。「誰がリーダーか?」「株はどう分けるか?」。これをあやふやにしたまま進むことの恐怖を描いています。 また、メンターであるハン・ジピョンの厳しさ。「いい人」ぶるだけの投資家は役に立ちません。欠点を指摘し、厳しく数字を詰めてくる投資家こそが、実は起業家を育てます。

 

7. 『ザ・プレイリスト』(Netflix)

~Spotify創業物語。「無料」で世界を変える狂気と法務~

  • ジャンル: ドキュメンタリードラマ / テック

  • ここが学生起業の教科書: 音楽業界を敵に回し、違法ダウンロードが横行する中で「Spotify」を立ち上げたダニエル・エクの物語。 面白いのは、エピソードごとに「創業者」「エンジニア」「法務」「投資家」など異なる視点で描かれること。CEOが見ている景色と、エンジニアが見ている景色は全く違うことがわかります。

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  • 【前川の視点】ここを見てほしい

  •  「レイテンシー(遅延)をゼロにしろ」という無理難題をエンジニアに課すシーン。CEOの役割は、技術的に可能かどうかわからないレベルの「高い理想」を掲げ続けることです。妥協しないプロダクト作りと、それを裏で支える法務や交渉の泥臭さ。 特に「プラットフォームビジネス」を目指す学生は必見です。既存の権利者(既得権益)といかに戦い、いかに握手するか。ビジネスの総合格闘技がここにあります。

 

8. 『ソーシャル・ネットワーク』

~スピードこそ正義。しかし、友人は大切に~

  • ジャンル: 映画 / 実話ベース

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  • 【前川の視点】

  • Facebook(現Meta)創業の実話。公開から時間は経ちましたが、マーク・ザッカーバーグの「圧倒的な開発スピード」と「プロダクトへの執着」は今も色褪せません。 ただし、共同創業者であるサベリンとの決裂(株式の希薄化による追放)は、「資本政策の失敗事例」として見てください。StartupListを使おうとしている皆さんには、こうなってほしくない。契約書はちゃんと読みましょう。

 

9. 『マッド・ユニコーン』(Netflix)

~宅配便で世界を変える。物流レッドオーシャンを勝ち抜いた「狂気」~

  • ジャンル: タイドラマ / 物流スタートアップ / 実話ベース

  • ここが学生起業の教科書: 「物流なんて、大手が支配していて勝ち目がない」。そんな常識を覆し、バイク1台からタイ初のユニコーン企業(評価額10億ドル以上)まで駆け上がった若者の物語です。 アプリ開発のようなキラキラした起業ではありません。泥臭い配送センター、過酷なダンピング競争(価格破壊)、そして大手財閥からの圧力。「既存産業(レガシー)×テクノロジー」で起業を目指す学生は、絶対に見ておくべき一本です。

 

  • 【前川の視点】ここを見てほしい:

  • この作品の肝は、「バーンレート(資金燃焼)」の恐怖が、物理的なリアリティを持って描かれている点です。 ITサービスと違い、物流はトラックや倉庫、人件費にお金が溶けていきます。「資金が尽きたら配送が止まる」という極限状態での資金調達シーンは、胃が痛くなるほどリアルです。 また、すでに競合だらけの市場(レッドオーシャン)でも、「ラストワンマイルの非効率」という一点をテクノロジーで突き崩せば勝機がある、という事実は、多くの学生起業家に勇気を与えるはずです。

 

10. 『WeWork / 破産する男たち』

~ユニコーンの光と影。熱狂は時に「毒」になる~

  • ジャンル: 映画 / ドキュメンタリー

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  • 【前川の視点】

  • 評価額470億ドルまで登り詰め、一瞬で崩壊したWeWorkのアダム・ニューマン。彼のカリスマ性は本物でしたが、ガバナンス(企業統治)が欠如していました。 「ビジョンで人を酔わせる」ことは重要ですが、「実態(数字)」が伴わない熱狂の恐ろしさを学んでください。投資家向けピッチの「悪い手本」としても勉強になります。


 

第3章:サクッと効く!見逃せない名作【残り5選】

ここからは、ジャンル別にサクッと紹介します。

 

11. 『スティーブ・ジョブズ』(2013年/2015年版)

  • 学ぶべき点: プレゼンテーションの鬼。製品発表の直前までこだわり抜く、異常なまでの完璧主義。

 

12. 『マイ・インターン』

  • 学ぶべき点: 若き女性起業家の孤独と、シニアインターンの知恵。組織が急拡大する時の「歪み」と、経営者が抱える家庭との両立の悩み。心が温かくなるので、疲れた時に。

 

13. 『インターンシップ』

  • 学ぶべき点: Googleの入社試験に挑むおじさんたちの話ですが、Googleが求める「ググり力(Googleyness)」、つまりチームワークと多様性の受容が描かれています。

 

14. 『銀の匙 Silver Spoon』

  • 学ぶべき点: 農業高校の話ですが、実はゴリゴリの「起業漫画」です。事業計画書の作成、融資の交渉、失敗した時の在庫リスク。ビジネスの基本は全て農業にあります。

 

15. 『Dr.STONE』

  • 学ぶべき点: ゼロから文明を作る科学漫画。これは「MVP(Minimum Viable Product)」開発の連続です。ないものは作る。仮説検証を繰り返す。起業家のマインドセットそのものです。


 

最後に:物語の次は、あなたの番です

ここまで15作品を紹介してきましたが、共通していることが一つあります。 それは、「最初は誰も信じてくれなかった」ということです。

ハルも、ダルミも、ザッカーバーグも、最初は「お前には無理だ」「そんなの儲からない」と笑われました。 しかし、彼らは動きました。仲間を見つけ、投資家を説得し、形にしました。

今、この画面を見ているあなたも、何かしらの「アイデア」や「情熱」を持っているはずです。 漫画や映画でモチベーションが上がったら、次は「リアルな行動」に移す番です。

StartupListには、あなたの物語を聞きたがっている投資家(エンジェル・VC)が多数登録しています。 「まだアイデア段階だけど...」 「仲間集めをしている最中だけど...」 構いません。まずは「起業家の世界」に足を踏み入れてみてください。

あなたの起業ストーリーが、いつか誰かの「おすすめ映画」になる日を楽しみにしています。

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※編集部注: 記事内で紹介した作品は、時期により配信状況が異なる場合があります。Netflix, Amazon Prime Videoなどで最新の状況をご確認ください。

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