資金調達を考えている起業家の方から「自社と相性のいいVCが分からない」「どのVCにアプローチすればいいのかわからない」というご相談を受けることが非常に多くあります。
本記事ではシード期の資金調達に重要な独立系ベンチャーキャピタル(VC)にフォーカスを当て、起業家向けに各VCの特徴や投資先実績、判断基準まで徹底解説します!
ベンチャーキャピタル(VC)には複数の種類がありそれぞれの特徴やクセによって投資の判断基準や難易度がバラバラです。
そのため資金調達をするには自社がどのVCと相性がいいのかをVCの詳細な情報をリサーチして知る必要があります。
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ベンチャーキャピタルの種類と特徴
ベンチャーキャピタル(VC)には多くの種類があり、大きく分けて
・金融機関系VC
・独立系VC
・政府系・大学系VC
・地域系・事業会社系VC
の四種類があります。
今回はシードからシリーズBまでのアーリーステージに投資することが多く、投資領域も幅広い、かつハンズオン型の支援やグローバル展開のノウハウを提供して、革新的な事業を目指す企業に適している独立系VCにフォーカスして詳しく解説していきます。
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ベンチャーキャピタル(Venture Capital、VC)とは、未上場の新興企業(ベンチャー企業)に出資して株式を取得し、将来的にその企業が株式を公開(上場)した際に株式を売却し、大きな値上がり益の獲得を目指す投資会社や投資ファンドのことを指します
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独立系ベンチャーキャピタル
Scrum Ventures

| 設立 | 2013年2月 |
| ファンド規模 | 総額約200億円規模。2022年末に組成したスポーツ・エンタメ特化型ファンドは約100億円(約1億2000万ドル)規模 |
| ファンド本数 | 3号ファンドまで組成済み(2018年に3号ファンド組成)。さらに2024年にテーマ特化型ファンド(Scrum Sports & Entertainment Fund I)を新設。 |
| ファンドの特徴 |
①東京・シリコンバレーに拠点を持つ ②Studio事業 大企業とのネットワークの提供 ③多角的なバリューアップ支援(EXIT経験他、多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍) |
| 投資ラウンド | プレシード〜シード、アーリーステージを中心に投資。シリーズA前後までを主なレンジとし、アーリーステージ企業に特化。 |
| バリュエーションレンジ | 主に数億円~数十億円規模の評価額のスタートアップ(シード〜シリーズA)を対象 |
| 投資金額 | 初回投資は数千万円規模が中心。1社あたり最大で数億円規模までフォローオン含め投資可能(例:スポーツ特化ファンドでは1社あたり最大約20億円の累積投資枠) |
| リード投資 | リード投資を積極的に実施(創業期から資金調達を牽引する姿勢) |
| 海外投資 | 積極的に海外投資を行う |
| タイプ | 独立系VC |
| 投資スタイル | ハンズイフ |
| 投資テーマ | 特定業界に限定せず、モビリティ、Fintech、IoT、VR、コマース、ヘルスケアなど幅広いテック領域に投資。近年はスポーツ・エンタメ分野にも特化ファンドで注力 |
| 地域性 | 日本・米国 |
| その他 | 大企業連携プログラム「Scrum Studio」を運営し、テーマ別のオープンイノベーション事業を展開。また米国最新トレンドのレポートやコンサル、セミナー事業も手掛け、投資先以外への知見提供も行う |
| 会社HP | https://scrum.vc/ja/ |
| 連絡先(StaruupList) |
日米両方に拠点をもつVC
Scrum Venturesは、日米両方に拠点をもつVCです。EXIT経験や海外MBA出身のメンバーが多数在籍し、グローバルな視点からバリューアップ支援を行います。
投資ラウンドはSeed〜Series Aとなっており、ハンズイフ形式かつシード期のスタートアップが投資対象です。 業界やジャンルを問わず幅広く投資をしており、 社会の課題解決に貢献するか 社会にとって必ず存在するべき事業なのか を審査ポイントと設定しています。
独自のイノベーションシステム「SCRUM STUDIO」を使用し、海外スタートアップとの事業創造を支援しているのが主な特徴です。 「Scrum Connect」というアメリカのスタートアップ・テックニュースを配信するプラットフォームの運営も行っております。
代表的な投資先として、AIを用いた社会課題解決ソリューションを提供する株式会社エクサウィザーズ (日本)があります。
関連記事:Scrum Venturesの特徴・評判・投資先実績を独自取材
Beyond Next Ventures

| 設立 | 2014年8月12日 |
| ファンド規模 | 総運用資産約480億円(2024年時点)1号・2号ファンド合計220億円規模、3号ファンドは最終クローズ時点で257億円 |
| ファンドの特徴 | ディープテック分野のシードおよびアーリー段階への投資に特化したVCです。研究成果の事業化を志す起業家や研究者に対し、投資・人材育成・インフラ支援を通じてエコシステムの構築を推進しています。 |
| 投資ラウンド | シード・アーリーフェーズが中心。創業前のエンジェル段階からシリーズA前後まで幅広く投資し、3号ファンドではグロースフェーズまでフォロー可能な体制 |
| バリュエーションレンジ | 大学発・技術系スタートアップなど評価額数億~十数億円規模の案件にも積極投資。グロース期には数百億円規模に成長する企業の創出を目指す。 |
| 投資金額 | 初回投資は数千万円~数億円程度。1社あたり最大累計20億円までの投資枠を設定(3号ファンドでは最大累計20億円に引上げ)。シードでの数千万円投資から、成長段階での追加投資にも対応。 |
| リード投資 |
あり(シード期からラウンドをリードし、各ラウンドの資金調達を牽引)。特に研究開発型スタートアップではリード出資者としてハンズオン支援を実施。
|
| 海外投資 | する |
| タイプ | 独立系VC |
| 投資スタイル | ハンズオン型。研究者の起業支援では経営人材のマッチングや事業計画策定から深く関与 |
| 投資テーマ | ディープテック(ヘルスケア、創薬・バイオテクノロジー、アグリテック・フードテック、デジタル、宇宙、クライメートテック等の領域) |
| 地域性 | 日本発のスタートアップを世界水準に育成する方針。主要投資先は日本(東京圏)だが、一部インドなど海外展開先への投資・進出支援例あり。沖縄科学技術大学院大学(OIST)と連携した沖縄・横浜拠点ファンドも運営 |
| その他 |
起業家育成プログラム「BRAVE」を主催し、研究者の事業化コンテストを開催(200名超の研究者が参加)。 ウェットラボ「Beyond BioLAB TOKYO」を開設し、バイオ系スタートアップに実験環境を提供。 EIR制度「APOLLO」で客員起業家を募集し、経営人材プール3000名超から創業チーム組成を支援。 インド現地法人を設立し、日本企業×インドスタートアップの事業共創も推進
|
| 会社HP | https://beyondnextventures.com/jp/ |
| 連絡先 | https://beyondnextventures. |
研究者に対するシード投資
Beyond Next Venturesは、革新的な技術・製品の事業化に取り組む研究者や起業家に対し、創業前も含めたシード段階からの投資・支援に注力しています。
社内にキーマンとなるリーダーやチームが存在していること、事業のマーケットポテンシャルが大きいこと、技術のPOCが完了しているかを主な投資判断として置いています。
VC事業の他に、アクセラレータープログラムで起業家の支援も行っています。
関連記事:Beyond Next Venturesの特徴・評判・投資先実績を独自取材
ANOBAKA

| 設立 |
2015年10月21日(前身はKLab Venture PartnersからMBOにより独立)
|
| ファンド規模 | 約110億円(累計運用資産)。直近の3号ファンドは規模60億円で組成(2021年12月設立)。2023年には生成AI特化のサイドファンドも新設。 |
| ファンドの特徴 | ハンズオン支援で投資後もしっかりとサポートします。 また次回ファイナンスでは投資している会社の85%が成功しています。 |
| 投資ラウンド | プレシード〜シード期が中心。創業前後の超早期段階から、基本的にシリーズA前までのスタートアップに投資。次回ラウンドも見据え、シードからプレAまでフォローアップを実施。 |
| バリュエーションレンジ | シード期の評価額数億円規模までの企業を主な対象とし、特定業界やビジネスモデルによらず将来的な高成長が見込める挑戦に投資。 |
| 投資金額 | 初回1000万~5000万円程度の出資が目安。追加出資含め最大1~2億円規模まで投資可能(累計)で、100社以上への分散投資を想定。生成AI特化ファンドはより小規模案件にも対応。 |
| リード投資 | 原則リードインベスターとして参画し、出資後も次ラウンドの資金調達成功まで伴走(投資先の約85%が次回調達成功との実績あり) |
| 海外投資 | 案件によっては投資もする |
| タイプ | 独立系VC |
| 投資スタイル | ハンズオン |
| 投資テーマ | 業種を限定せず幅広い領域に投資 |
| 地域性 | ー |
| その他 |
ANOBASHO(アノバショ)と称するコミュニケーション型コワーキングスペースを運営し、投資先・起業家の交流拠点を提供。 ANOBAKA HOURSという毎月第2水曜開催の無料相談イベントを実施し、事業アイデアや課題について起業家志望者が気軽に相談できる場を提供。また独自の起業家表彰パーティ「ANO祭」を開催するなど、コミュニティ醸成にも注力
|
| 会社HP | https://anobaka.jp/ |
| 連絡先(StartupList) | 槙原さん・葛西さん |
投資先の次回ファイナンス成功率85%を誇るファンド
ANOBAKAはSeed期・アーリーステージを対象としたVCです。
毎月第2水曜日 13:00-18:00でMEETUPを行っており、資金調達額の相談やサービスの壁打ちをフラットに行うことができます。
主な投資領域はIT領域全般となっており、日本最大級のコスメショッピングアプリ「NOIN」を運営するノインや、職人と現場をつなぐアプリ「助太刀」を運営する助太刀へシード期に出資をしています。
HAKOBUNE
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| 設立 | 2022年7月 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋富沢町9-4 |
| ファンド規模 | 最大20億円 |
| ファンドの特徴 | 1 超初期段階への投資/支援 2 成長スタートアップに関する豊富な事例/知見 3 次への成長へつなぐネットワーク |
| 投資ラウンド | Pre-seed, Seed, Pre-Series A |
| バリュエーションレンジ | 応相談 |
| 投資金額 | 初回投資 最大50百万円 |
| リード投資 | 積極的にリード投資を行う |
| 海外投資 | 案件に応じて行う |
| タイプ | VC |
| 投資スタイル | ハンズオン |
| 支援内容 | ・投資先企業のニーズと事業成長に合わせた戦略力や、市場創造力のサポート ・事業作りを学ぶ講義「HAKOBUNE SCHOOL」の提供 ・10→100 フェーズにおける必要な支援提供可能なネットワークへの繋ぎ込み |
| 投資テーマ |
1 (課題解決型)産業領域ごとのVertical SaaS/B2Bサービス 2 変化の波に乗る領域(期待創出型)変化したライフスタイル、 ワークスタイルに沿うtoC/ESG/Web3.0などのサービス 3 変化をつくる領域(先端技術型)ゲームチェンジを起こしうるサービス・コンセプト, 5G/MR/AIなどの先端技術系 |
| 地域性 | 日本全国 |
| その他 | ・Flagship Incubation 新しい価値観や文化の形成を目指すサービス/プロダクトを支援する3ヶ月間のインキュベーションプログラムで、 採択と同時に1,200万円の出資も行います。 ・投資先限定情報ポータルの提供 投資先企業・関係者に対して、独自ポータルで人的ネットワークやサポートコンテンツなどの提供を行っています。 |
| 会社HP | https://www.hkbn.vc/ |
| 連絡先 (StartupList) |
栗島祐介・木村マサヒロ |
HAKOBUNEでは、国内で埋もれてしまっている優秀な大人の発掘や育成をし、次世代を担う事業家の創出をします。以下の要素を1つ以上持つような組織の異端児/はみ出し者に投資を行い、常識を覆す変化を起こす大人起業家の輩出サイクル構築を目指しています。
- スタートアップCXO経験者
- 特定事業領域における知見(第一線級のプロフェッショナル)
- 圧倒的な行動量に裏付けられた事業嗅覚
なお、”大人起業家”とは一概に年齢で区切るものではなく、知見と勝算を持って試行錯誤をできる起業家と定義しているそうです。
関連記事:HAKOBUNEの特徴・評判・投資先実績・投資判断のフローを独自取材
インキュベイトファンド

| 設立 | 2010年5月10日 |
| ファンド規模 | 総運用資産1500億円超。フラッグシップ1号~5号まで累計約1280億円を運用。直近の6号ファンド(2022年組成)規模は300億円、シードファンドも205億円で組成完了 |
| ファンドの特徴 |
「FIRST ROUND, LEAD POSITION, BUILD INDUSTRES」をモットーにした日本最大級のシード特化VCであり、800社以上の創業期スタートアップに投資実績。起業家との信頼関係に基づき創業初期から支える姿勢と、高いファンドリターン(既存ファンド清算実績は国内トップクラス)が特徴。LPには金融機関や事業会社だけでなく、インキュベイトファンド自身が組成する起業支援FoF(IFLP)からの出資も受け、若手VC育成にも貢献。 |
| 投資ラウンド | 創業前後のプレシード~シードラウンドに特化。初回投資の8割以上がプレシード/シード期。投資後はシリーズA以降もフォローし、IPO前後まで長期伴走するケースもあり。2022年からは大型グロース投資専用ファンドも立ち上げ、中期~後期の追加投資枠も拡充 |
| バリュエーションレンジ | シード期は数千万円(5000万~1億円程度)を初回投資する例が多い。各社平均5億円の予算を割り当て、さらに上場前規模に至った場合は最大30億円の追加投資も可能な体制 |
| 投資金額 | ~10億円まで(フォロー投資含む) |
| リード投資 | 有り。基本的に創業期の資金調達ではリードインベスターとして出資。「First Round, Lead Position」を掲げており、起業家が事業に集中できるよう徹底的にサポートする方針。多数の案件で筆頭株主としてハンズオン支援を提供。 |
| 海外投資 | あり。日本発スタートアップへの投資が主軸だが、東南アジア・インドの有望スタートアップにも積極投資 |
| タイプ | 独立系VC |
| 投資スタイル | スーパーハンズオン型。「志ある起業家の挑戦を愚直に支え抜く」をモットーに掲げ、経営・事業面で起業家と同じ目線に立つ黒子的支援を徹底 |
| 投資テーマ | 全領域(農業から宇宙まで) |
| 地域性 | 日本及び東南アジアを主な投資地域と位置付け |
| その他 |
Incubate Camp(インキュベイトキャンプ) – 2010年開始のシードアクセラレーター合宿。累計235名超の起業家が参加し、輩出企業からラクスルやGameWithなど上場企業も誕生。 IFLP(インキュベイトファンドLP) – 若手VCのファンド組成を支援するLP投資プログラムを展開し、ライフタイムベンチャーズなど複数の新興VCを支援。 起業家コミュニティ形成 – シード起業家・出資先同士の勉強会や経営合宿を定期開催し、横の繋がりを醸成。インキュベイトキャンプ出身者コミュニティからコアなスタートアップ・VC人材ネットワークを構築。 |
| 会社HP | http://incubatefund.com/ |
| 連絡先(StartupList) | 和田さん、種市さん、清水さん |
VCの枠を超えた支援インフラを併せ持つファンド
General Partner 4名とアソシエイトからなる「フロント」、HR・PR・コミュニティ関連をサポートする「ミドルオフィス」、法務・財務などをサポートする「バックオフィス」の大きく3部門に分かれてスタートアップへの投資活動を行なっております。
また、”more than a VC”の標榜の元、マーケティング・法務・開発など各分野の外部プロフェッショナルと密に連携し、伝統的なベンチャーキャピタルの枠を超えたスタートアップの支援インフラを構築しています。
日本以外にもシンガポール・東南アジア・インド・シリコンバレーなど、現地に根を張るGPと共に海外へのスタートアップにも積極投資を行っています。
関連記事:インキュベイトファンドの特徴・評判・投資先実績を独自取材
Gazelle Capital

| 設立 | 2018年11月 |
| 所在地 | 東京都目黒区 |
| ファンド規模 | 非公開 |
| ファンド本数 | 2本 |
| ファンドの特徴 | 創業前後のスタートアップへの出資と、ファイナンス面を中心とした積極的なバリューアップ支援 |
| 投資ラウンド | Pre-Seed, Seed |
| バリュエーションレンジ | 非公開 |
| 投資金額 | ~最大3000万円程度 |
| リード投資 | 積極的にリード投資を行う |
| 海外投資 | 案件によって検討 |
| タイプ | VC |
| 投資スタイル | ハンズオン |
| 支援内容 |
・月次(or隔週)での経営会議を実施 ・外部CFO的役割で、数値管理のアドバイスを行う ・サービス導入候補企業とのマッチング |
| 投資テーマ |
既存産業×IT・インターネット領域を中心に幅広く検討 |
| 地域性 | 全国 |
| その他 | YouTubeチャンネル「スタートアップ投資TV」の運営 |
| 会社HP | https://gazellecapital.vc/ |
| 連絡先(StartupList) | 石橋さん・近藤さん |
外部CFO機能も併せ持つVC
Gazelle CapitalのLP(Limited Partner)は、東京以外の地方を含む国内の上場・未上場企業を中心に構成されているVCです。
スタートアップ支援に関して前向きな企業とのコネクションを生かし、金銭による投資だけでなく、LPによる投資先サービス導入による売上実績作りや、PoC(概念実証)への協力なども、スタートアップに対して行っています。
実際に、ドメスティックな産業、領域へのDXに貢献するプロダクトをもつスタートアップと、DXによる経営改善を行いたい地方企業を繋いだ実績もあります。
投資判断における審査ポイント 重視する点は以下です。
- ミクロな課題感(取り組む課題の話)
- どうにもできない、困り度合いの高い課題かどうか
- マクロな規模感(市場規模の話)
- 上記のミクロな課題感が、潜在層も含めてマクロの規模でどのくらい存在するか(スタートアップの成長に足るマーケットサイズがあるか)
- チーム投資条件のすり合わせ
関連記事:Gazelle Capitalの特徴・評判・投資先実績を独自取材
ライフタイムベンチャーズ

| 設立 | 2017年1月27日 |
| ファンド規模 | 7.6億円 |
| ファンドの特徴 | プレシード期の共同創業者探し、初期プロダクト開発、初期グロース体制構築、ファイナンス支援が得意 |
| 投資ラウンド | Angel・Seed |
| バリュエーションレンジ | 5,000万円~~3億円 |
| 投資金額 | ~~5,000万円まで |
| リード投資 | 積極的にリード投資をする |
| 海外投資 | 案件によっては投資もする |
| タイプ | VC |
| 投資スタイル | ハンズオン |
| 投資テーマ | 日本が直面する3つの人口問題に対応するDXスタートアップ(Digital Health, Industry Cloud, X-border Japan) |
| 地域性 | 東京を中心に投資(ただ、広島拠点の会社もあり拘りはありません) |
| その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 研究者からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 スタートアップへの転職相談歓迎 有望な人材紹介実施 フォロー投資に積極的 |
| 会社HP | https://lifetime-ventures.com/ja/ |
| 連絡先(StartupList) | 木村さん |
プレシード/シード特化型のVC
ライフタイムベンチャーズは、横浜・沖縄・京都に拠点を置くプレシード/シード特化型のベンチャーキャピタルです。
プレシード期の共同創業者探し・初期プロダクト開発・初期グロース体制の構築を得意としているのが特徴です。
「長く愛され、存在し続ける事業の創出」の投資理念に合致する デジタルヘルス クラウドサービス インバウンド/アウトバウンド関連サービス のスタートアップに対して、プレシード期/シード期に1,000万円〜8,000万円を投資します。
原則としてPost-value 200百万円以上での初回投資はしていないので、良いと思っても投資できない時には信頼できる他社VCの紹介も可能です。
関連記事:ライフタイムベンチャーズの特徴・評判・投資先実績を独自取材
MIRAISE(ミレイズ)

| 設立 | 2018年12月20日 |
| ファンド規模 | 非公開 |
| ファンドの特徴 | エンジニアがエンジニアに投資するシードVC |
| 投資ラウンド | Angel・Seed・Pre-SeriesA |
| バリュエーションレンジ | ~3億円まで |
| 投資金額 | ~3,000万円まで |
| リード投資 | 積極的にリード投資をする |
| 海外投資 | 案件によっては投資もする |
| タイプ | VC |
| 投資スタイル | ハンズイフ |
| 投資テーマ | エンジニア起業家・プログラマ起業家によるエンジェル〜シード期のスタートアップ |
| 地域性 | ー |
| その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 スタートアップへの転職相談歓迎 PR支援が充実 ビジネス、ファイナンスに自信がないが起業に興味のあるエンジニアからの相談 |
| 採用活動 | インターンを募集しています。内容はベンチャーキャピタル業務全般のサポート。リモート可。 |
| 会社HP | https://www.miraise.vc/ |
| 連絡先(StartupList) | 岩田さん・布田さん |
エンジニア起業家のためのVC
MIRAISEはエンジニアがエンジニアに投資をするVCです。
エンジニア起業家を対象に、シード期のスタートアップへ投資を行っています。
スタートアップの支援基盤として、
- 4c・・・起業家同士の学び合い場となるオンラインスペースの運営
- Founder Zone・・・MIRAISEが支援しているスタートアップ向けの情報共有サービス
- MIRAISE Class・・・オフラインの起業家同士の学び合いの場
を開催しています。 投資判断における審査ポイントとして、下記の項目があります。
- ・創業者がエンジニアかどうか、または優秀なエンジニアが創業チームにいて、CEOと同程度の株を持っているかどうか
- ・自分の技術を愛しすぎていないか
- ・実現したい世界の明確なビジョンがあるか
- ・創業前そして創業後も徹底的に考え抜いているか、考え続けていける起業家か
- ・行動量が多いか、または行動量の多い人を巻き込める人か
関連記事:MIRAISE(ミレイズ)の特徴・評判・投資先実績を独自取材
ジェネシア・ベンチャーズ

| 設立 | 2016年8月 |
| 所在地 | 東京都港区 |
| ファンド規模 | 総運用資産:約270億円 |
| ファンド本数 | 主要ファンド3本(1号: 2017年12月クローズ、2号: 2020年9月クローズ、3号: 2022~23年組成) |
| ファンドの特徴 | シード・アーリー期特化の独立系VCで、「産業創造プラットフォームの実現」をビジョンに掲げる。既存産業のDXやOMO化、新しいエコノミー領域のスタートアップに強み。日系VCでは珍しく早くから東南アジア投資に注力し、日系企業とアジア現地スタートアップの提携も支援するグローバル志向。株式会社ジェネシア・ベンチャーズとして創業4年で89社に投資し、高いペースで実績を積む |
| 投資ラウンド | プレシード〜アーリーステージが中心。国内投資先の8割以上でプレシード/シード期に初回投資実行 |
| バリュエーションレンジ | 創業直後(評価額1~5億円程度)から、シリーズA前後(評価10~30億円規模)まで幅広く対応。ポートフォリオ企業が大型調達する際には他VCとの協調で追加出資。 |
| 投資金額 | 初回投資 〜最大5億円 |
| リード投資 | 有り。国内外問わずシードラウンドではリード出資者を務めるケース多数。特に東南アジアでは日系VCとしてリード投資し、現地ネットワーク構築に寄与する姿勢。国内でもシリーズA前後までリード出資することで起業家との関係を深め、後続VCを呼び込む戦略。 |
| 海外投資 | 積極的に有り。アジア全域をカバーし、日本・東南アジアのスタートアップに投資。1号ファンドでは海外12社、2号でも海外12社に投資実績。特にベトナム・インドネシア等に詳しい。インド市場にも進出し、現地ユニコーン創出を視野に入れる |
| タイプ | 独立系VC。 |
| 投資スタイル | ハンズオン型。投資先とは日常的に経営課題を議論し、「ともに産業を創るパートナー」という立場で支援 |
| 支援内容 | 投資先企業のニーズに合わせて補足する形での支援を行う |
| 投資テーマ |
①デジタル・トランスフォーメーション(DX)周辺領域 ・産業のビジネス・ストラクチャーをアップデートするXaaS ・多重構造を解消するプラットフォーマーなど ②ニューエコノミー周辺領域 ・個人のエンパワーメント ・顧客体験の最適化 ・循環型経済を実現するOMO ・C2C(EC、SERVICE) ・シェアリングエコノミー ・非中央集権型プラットフォームなど ③メディア・エンターテインメント周辺領域個人の興味関心が多様化する中で、人々の心を動かす体験価値を提供するメディア、コンテンツ、VR/AR など ④フロンティアテック/デジタル・イノベーション周辺領域 新たな産業や、情報科学の応用が生み出す革新的な領域 ・ロボティクス ・デジタルツイン ・宇宙分野 など |
| 地域性 | 日本、東南アジア諸国 |
| その他 |
インフォグラフィック公開: 設立からの投資実績やポートフォリオ動向を定期的に可視化し外部共有。 産業カテゴリ別レポート: 投資先のDX事例を分析・型化して発信(例:「DXの型化」プロジェクト)。 コミュニティ活動: 東南アジア投資先と日系企業のマッチングイベントや、日本・ASEANスタートアップ交流イベントを開催。 人材育成: 若手VCアナリストの採用育成に力を入れ、社内外の人材をエコシステム全体で底上げ。 |
| 会社HP | https://www.genesiaventures.com/ |
| 連絡先(StartupList) | 河野さん・水谷さん・一戸さん |
日本と東南アジアで投資を行っているVC
ジェネシアベンチャーズは、日本と東南アジアで投資を行っていて、主に対象となるのは創業期(プレシード・シード)です。
投資ポイントとして、ジェネシアベンチャーズが掲げる「6つのチャレンジ」とマッチしているかどうかが大事となります。
■豊かな生き方
個が自身のWill(こうありたい)を選択し続けられる社会の創造を通じて、幸福度の高い、豊かな生き方を実現する
■循環型経済
時間・モノ・空間などのシェアやリサイクルを通じて、利用効率や生涯価値が最大化される、 持続可能な経済活動を実現する
■ 情報・機会の均等
情報の非対称性が生むさまざまな“負”や“不”の解消を通じて、誰もが得られる機会の最大化を実現する
■叡智の発揮
ソフトウェアやテクノロジーとの共創を通じて、人間の叡智を活かした働き方を実現する
■共存・共生
生きものや自然と共存・共生できる社会の創造を通じて、 持続可能な生態系を実現する
■健やかな社会
日進月歩の医療技術の発展を通じて、その恩恵を受けられる、心身にやさしい健やかな社会を実現する
関連記事:ジェネシア・ベンチャーズの特徴・投資先実績・投資判断のフローを独自取材
クオンタムリープベンチャーズ

| 設立 | 2020年5月11日 |
| ファンド規模 | 10億円 |
| ファンドの特徴 | 投資先企業に対し、資金提供のみならず、スタートアップスタジオ(事業開発・プロダクト開発・エンジニアリング・ファイナンス等)でのハンズオンを無償提供することで、飛躍的な成長を目指します。 |
| 投資ラウンド | Angel・Seed |
| バリュエーションレンジ | 5,000万円~3億円 |
| 投資金額 | 1,000万円~3,000万円 |
| リード投資 | 積極的にリード投資をする |
| 海外投資 | 案件によっては投資もする |
| タイプ | VC |
| 投資スタイル | ハンズオン |
| 投資テーマ | 海外展開、デジタルトランスフォーメーション、既存業界のディスラプト |
| 地域性 | ー |
| その他 |
起業初心者からの相談歓迎 学生起業家・若手起業家からの相談歓迎 社会人からの相談歓迎 |
| 会社HP | https://qxlv.jp/ |
| 連絡先(StartupList) | 古谷さん・豊田さん |
スタートアップスタジオでのハンズオンを無償提供
クオンタムリープベンチャーズの特徴は、資金提供だけではなくスタートアップスタジオ(事業開発・プロダクト開発・エンジニアリング・ファイナンス等)でのハンズオンを無償提供するのが特徴です。創業期のエンジニアリソースなどが不足するスタートアップに対して必要な資源を提供している伴走型支援をしてくれます。
新しいVCでもあるため、現在積極的に投資活動をしています。重視する点は、当社ミッション「日本発のグローバルSTARTUPをスタンダードに」とのマッチ度です。
具体的には以下の要素となります。
- グローバルに活躍できるチーム・ビジネスか?
- 既存業界をディスラプトできるか?
- 経営陣 トライする課題の深さ 市場は成長しているか?
- 市場・技術的にタイミングは適切か?
関連記事:クオンタムリープベンチャーズの特徴・評判・投資先実績を独自取材
サムライインキュベート

| 設立 | 2008年4月 |
| 所在地 | 東京都港区 |
| ファンド規模 | 累計運用資産約100億円強(1~7号ファンド合計) |
| ファンドの特徴 |
創業期特化の独立系インキュベーターVC。日本で初めてシードアクセラレーターを標榜し、少額出資+集中支援のモデルを確立。代表の榊原健太郎氏の個人投資から始まり、黎明期スタートアップへの支援で数々の成功例を創出。海外展開にも積極的で、イスラエル、アフリカなど新興市場に日本VCとして先駆けて進出した。特にアフリカでは有力VCとしてプレゼンスを確立。VCとインキュベーション、アクセラレーション、コワーキングなど多機能を併せ持つ点も特徴。
|
| 投資ラウンド |
プレシード~シードラウンドが中心。創業前のチーム組成段階から出資し、シード〜アーリーAくらいまでリードするケースが多い |
| バリュエーションレンジ | シード期評価額数千万円~数億円の案件をメインに扱う。黎明期にはバリュエーション1億円未満の超早期案件にも投資してきた。最近ではDeeptechやヘルスケアなど評価額数十億円規模の案件にも対応を広げる |
| 投資金額 | 500万~2億 |
| リード投資 | 有り(基本スタンス)。シードではリードを取り、ときに創業メンバーの一員のように踏み込んで支援 |
| 海外投資 | 過去にイスラエルで15社以上に投資経験。現在はアフリカ(主にルワンダ・ケニア・ナイジェリア等)への投資を積極展開し、Samurai Africa Fundから既に20社以上に出資。国内外合わせグローバルに約200社に投資実績。海外市場向けサービスや現地起業家にも積極的に出資する、日本発VCとしてユニークな存在。 |
| タイプ | 独立系VC |
| 投資スタイル | 侍魂ハンズオン型。創業直後から経営会議に加わり、事業アイデアブラッシュアップ、人脈紹介、営業同行、次回調達計画策定まで何でも行う支援姿勢。 |
| 支援内容 |
・週1程度定例MTG ・事業の仮説検証やファイナンスの支援・創業前・プレシード段階からの事業案づくりの壁打ち ・経営者本人へのメンタリング ・(必要に応じて)専門家の紹介 |
| 投資テーマ | エンタメ、コマース、ヘルスケア、物流、一次産業領域等ジャンル問わず幅広く投資 |
| その他 |
・中四国地域での起業を支援するプラットフォーム「中四国Startup Runaway」 ・短期集中型の事業創出・資金調達支援プログラム「The First Movers」 |
| 会社HP | https://www.samurai-incubate.asia/ |
ハンズインと大手企業連携で創業期から成長を支えるVC
サムライインキュベートの特徴は、創業前後を中心とするスタートアップへの投資と徹底的なハンズオン支援・ハンズイン支援にあります。
チーム全体で投資先企業の支援を行い、大企業とのオープンイノベーション支援にも積極的です。日本国内だけではなく、イスラエル・アフリカと海外での投資活動も行っています。
投資判断において、重視する点は以下です。
- 市場のポテンシャル
- 取り組む課題やニーズの大きさ
- ファウンダーマーケットフィット
- 経営者の志など
関連記事:サムライインキュベートの特徴・評判・投資先実績を独自取材
まとめ
VCによって得意な領域・支援方法はかなりのバリエーションがあります。 希望のVCから支援を受けるために本記事だけでなく以下の関連記事もぜひ参考にしてみてください!
エンジェル投資やVCの探し方については下記にまとめましたので、興味がある場合はご一読ください。
関連記事:エンジェル投資家とは?投資を受けるメリットと探し方、注意すべき裏の顔まで徹底解説!
関連記事:【2024年最新版】エンジェル投資家とのマッチングサービス5選!注意点も詳しく解説
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画像出典元:photo-ac




