
ANRIは、シード期に特化した独立系ベンチャーキャピタル。2012年に佐俣アンリ氏が設立し、フラッグシップファンドと気候変動特化ファンド「ANRI GREEN」を運用する。累計運用総額は780億円超、累計投資先は300社以上(2025年時点・6号ファンド設立前)で、2026年1月に6号ファンド(300億円規模)を設立した。このページでは、ANRIの投資条件・ファンド構成・ジェネラルパートナー・投資先と、起業家向けの各プログラムを掲載する。
基本情報
| 正式名称 | ANRI株式会社 |
|---|---|
| 種別 | 独立系VC |
| 設立 | 2012年 |
| 代表者 | 代表パートナー 佐俣 アンリ |
| 所在地 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー15階 |
| ビジョン | 「未来をつくろう、圧倒的な未来を」 2025年7月のブランド刷新で Vision・Value・CI・Webを再構築し、 ポジショニングとして 「Changer Capital」を掲げる |
| 公式サイト | URL:https://anri.vc/ |
投資条件サマリ
| 投資ステージ | プレシード / シード (2026年1月開始のプレシードプログラムで プレシードもカバー) |
|---|---|
| 1社あたり投資金額 | 非公表 (通常ルートは非公表。4号ファンド公表時(2019年)は 1社最大20億円を支援と公表。 プログラム別の金額は下表を参照) |
| 投資領域 | IT・SaaS / ディープテック / ヘルスケア (インターネット領域に加え、 ディープテック・ライフサイエンスなど 投資回収期間が長期の領域も対象) |
| リード投資 |
する (シード期のリード投資を基本方針とし、 リード投資時は創業者への買取請求権・ 連帯保証義務を外すと投資指針 「ANRI Investment Policy」で公表) |
| 意思決定期間 | 非公表 |
| 投資スタイル | ハンズオン (インキュベーション施設「CIRCLE by ANRI」と ステージ別の投資プログラムを運営) |
| 累計投資社数 | 300社以上 (2025年時点・6号ファンド設立前) |
| 投資手法 | シード期(優先株ラウンド前)は J-KISSを基本とする |
| 累計運用総額 | 780億円超 (2025年時点・6号ファンド設立前) |
投資プログラム
ANRIはステージや対象者ごとに投資・支援プログラムを設けている。金額が公表されているものは下表のとおり。
| プログラム | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| ANRI プレシード プログラム |
プレシード期 | 2026年1月開始 ANRI本体からCap無し・Discount無しの J-KISSで300〜500万円を出資 |
| ANRI VORTEX | シード期 | 2023年2月始動の ANRI初の投資プログラム 出資3,000〜5,000万円+ インキュベーション施設CIRCLEへの入居 2023年8月に第1期2社 (パブリックコネクト、 e-lamp.)を採択 |
| UNLOCK | 女性起業家 | プレシード〜アーリー期対象 1社あたり500万〜5,000万円を出資 2025年3月に1期生6社を採択 |
| ANRI STARTLINE |
大学生・ 大学院生 |
2024年12月始動 Non-Equityで100万円を支援 |
| 未解の知 〜The ANRI Fellowship〜 |
基礎研究の 若手研究者 |
2019年開始の給付型奨学金 (旧「ANRI基礎科学スカラーシップ」、 2025年8月改称) 数学・物理学・生物学・化学などの 基礎研究分野が対象 |
| ANRI 人文奨学金 |
人文系 若手研究者 |
2025年4月新設 35歳以下を対象に1人50万円を給付 第1期は282件の応募から10名を採択 |
運用ファンド一覧
| ファンド名 | 組成・規模 | テーマ・特記 |
|---|---|---|
| 1号 | 2012年 3.9億円 |
— |
| 2号 | 2014年 15億円 |
ラクスルの株主(ANRI2号) |
| 3号 「ANRI3号投資事業 有限責任組合」 |
2017年8月公表 公表時60億円規模 最終総額75億円 |
中小機構が起業支援ファンドとして LP出資(機構20億円) |
| 4号 | 2019年10月公表 2021年3月 ファイナルクローズ 公表時200億円規模 (1stクローズ約110億円) → 総額250億円 |
1社最大20億円を支援と公表 |
| 5号 「ANRI5号投資事業 有限責任組合」 |
2022年7月公表 400億円規模 |
— |
| 6号 「ANRI6号投資事業 有限責任組合」 |
2026年1月 300億円規模 |
インターネットから ライフサイエンス・ディープテックまで 幅広いシード期スタートアップが対象 約60〜70社への投資を予定 |
| ANRI GREEN 1号 | 2022年1月 総額100億円規模を予定 (一次募集43億円) |
気候変動・環境問題特化 一次募集は産業革新投資機構(JIC)、 K4 Ventures等が出資 |
キャピタリスト・チーム
6号ファンドの運営体制(2026年1月時点)は次のジェネラルパートナー4名。
| 氏名 | 役職 | 経歴・特記 |
|---|---|---|
| 佐俣 アンリ | 代表パートナー | 慶應義塾大学経済学部卒 リクルート、East Venturesを経て 2012年にANRI設立 |
| 河野 純一郎 | ジェネラル パートナー |
2002年ジャフコ入社 2008年伊藤忠テクノロジーベンチャーズ を経て2019年6月にANRI参画 クラウドワークス、ラクスル、 Mirrativ等の投資実績 |
| 中路 隼輔 | ジェネラル パートナー |
Google Japan、ルクサ、 DCM Venturesを経て2018年ANRI参画 2026年1月にGP就任 |
| 宮﨑 勇典 | ジェネラル パートナー |
2018年ANRI参画 2026年1月にGP就任 |
主な投資先
| 企業名 | 事業 | 調達状況・特記 |
|---|---|---|
| ラクスル | 印刷・物流 シェアリング |
2018年5月東証マザーズ上場 ANRI2号が株主 |
| UUUM | YouTuber マネジメント |
2017年8月東証マザーズ上場 2025年2月にフリークアウト・ ホールディングスによる TOB成立で上場廃止 |
| クラウドワークス | クラウド ソーシング |
2014年東証マザーズ上場 |
| Mirrativ | ライブ配信 | 2019年2月のラウンドに ANRIが参加 |
そのほかの主な投資先: LayerX、NOT A HOTEL、STORES、Rentio など累計300社以上。全ポートフォリオはANRI公式サイトを参照。
主な出来事
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026-01 | ANRI6号ファンド(300億円規模)設立、GP4名体制に 同時に「ANRIプレシードプログラム」を開始 |
| 2025-07 | ブランドアイデンティティを刷新 (Vision・Value・CI・Webを再構築、 ポジショニング「Changer Capital」) |
| 2025-04 | ANRI人文奨学金を新設 |
| 2024-12 | 大学生向け起業プログラム「STARTLINE」始動 |
| 2023-02 | インキュベーション施設「CIRCLE by ANRI」を 六本木ヒルズに開設 (3月1日オープン・最大335席)、 投資プログラム「ANRI VORTEX」始動 |
| 2022-07 | 5号ファンド(400億円規模)公表 |
| 2022-01 | 気候変動・環境問題特化の 「ANRI GREEN 1号」設立 |
| 2021-03 | 4号ファンドを総額250億円でファイナルクローズ |
| 2012 | 設立 |
ANRIの特徴
- ANRIのポイント
- シード期のリード投資を基本方針とし、リード投資時は創業者への買取請求権・連帯保証義務を外すと投資指針「ANRI Investment Policy」(2023年4月公開)で公表している
- インターネット領域に加え、ディープテック・ライフサイエンスなど投資回収期間が長期の領域にも投資する
- 気候変動・環境問題に特化した「ANRI GREEN 1号」(100億円規模を予定)を別途運用
- 六本木ヒルズ森タワーにインキュベーション施設「CIRCLE by ANRI」(最大335席)を運営
- プレシード(300〜500万円)からシード(VORTEX 3,000〜5,000万円)まで、ステージ別の投資プログラムを整備
- 女性起業家向け(UNLOCK)・大学生向け(STARTLINE)の専用プログラムを運営
- 基礎研究と人文系の若手研究者向けに給付型奨学金を運営
- JST「大学発新産業創出プログラム(START)」の事業プロモーターユニット、JST「ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」の事業化推進機関
よくある質問
Q1. ANRIはどんなVCですか?
A. シード期に特化した独立系ベンチャーキャピタル。2012年に佐俣アンリ氏が設立し、累計運用総額780億円超・累計投資先300社以上(2025年時点・6号ファンド設立前)。2026年1月に6号ファンド(300億円規模)を設立した。
Q2. ANRIの投資金額はいくらですか?
A. 通常ルートの金額は公表されていない(4号ファンド公表時は1社最大20億円を支援と公表)。プログラム別ではプレシードプログラムが300〜500万円、VORTEXが3,000〜5,000万円、UNLOCKが500万〜5,000万円。
Q3. ANRIはどのステージ・どんな企業が対象ですか?
A. シードが中心で、2026年1月開始のプレシードプログラムによりプレシード期もカバーする。投資領域はインターネット領域に加え、ディープテック・ライフサイエンスなど投資回収期間が長期の領域も対象。
Q4. ANRIの投資先にはどんな会社がありますか?
A. ラクスル(2018年上場)、UUUM(2017年上場・2025年上場廃止)、クラウドワークス(2014年上場)、LayerX、NOT A HOTEL、Mirrativなど累計300社以上。
Q5. ANRIにアプローチするにはどうすればいいですか?
A. 公式サイトの問い合わせや各プログラム(VORTEX、プレシードプログラム、UNLOCK等)への応募のほか、StartupListから直接オファーを送ることができる。StartupListでは投資ステージや過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、そのままコンタクトできる。
Q6. ANRIはリード投資をしますか?
A. シード期のリード投資を基本方針と公表している。リード投資時は創業者への買取請求権・連帯保証義務を外すことも投資指針で明示している。
Q7. ANRIの意思決定までの期間はどのくらいですか?
A. 公表されていない。StartupList経由で直接確認できる。
Q8. ANRIのバリュエーションの目安は?
A. 公表されていない。ラウンド設計は個別協議となる。
ANRIを含む3,000名以上の投資家に、StartupListから直接アプローチ
StartupListには1万社以上のスタートアップと3,000名以上の投資家が登録。投資ステージ・領域・過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、無料でオファーを送信できる。
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情報源: ANRI公式サイト・公式発表・報道



