DNX Venturesは、B2B領域に特化した独立系ベンチャーキャピタル。2011年からシリコンバレーと東京の2拠点で、日米のB2Bスタートアップに投資する。累計241社に投資し、34社がエグジット。運用資産は約990億円、累計運用額は約1,230億円(公式サイト公表)。シリーズAでリード投資家となり、全投資先の社外取締役指名権を保有する方針を掲げる。このページでは、DNX Venturesの投資条件・ファンド構成・チーム・投資先と、起業家からのアプローチ方法を掲載する。
基本情報
| 正式名称 | DNX Ventures (日本法人: ディー・エヌ・エックス・ ベンチャーズ株式会社) |
|---|---|
| 種別 | 独立系VC (B2B特化) |
| 設立 | 2011年に投資開始 (シリコンバレーと東京の2拠点) 前身はDFJ JAIC Ventures |
| 代表者 | 倉林 陽 Managing Partner & Head of Japan (2020年12月より現職) |
| 所在地 | 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟 (米国拠点はカリフォルニア州 サンマテオ) |
| 運用資産 | 約990億円 (累計運用額は約1,230億円・ メインファンド4本を含む計11本) |
| 沿革 | 前身はDFJ JAIC Ventures 2013年にマネージングディレクター陣が 持分を譲り受けて独立し、 Draper Nexus Venturesに社名変更 2019年2月、3号ファンドの組成に 合わせて「DNX Ventures」へ名称変更 |
| 公式サイト | URL:https://www.dnx.vc/ |
投資条件サマリ
| 投資ステージ | シード / アーリー / シリーズA (シリーズA以降のアーリーが中心。 シードは専用ファンドで70件以上実施) |
|---|---|
| 1社あたり投資金額 |
1,000万円〜5,000万円 (シードファンドの1社あたり金額) メインファンドの金額は非公表。 3号ファンド(2020年)時点では 平均100万〜500万米ドル |
| 投資領域 | IT・SaaS / フィンテック / ディープテック (クラウド・SaaS、 サイバーセキュリティ、 クライメートテック、 リテールテックなどB2B領域) |
| リード投資 |
する (主にシリーズAでリード投資家となり、 上場までの追加投資もリードとして 行う方針を公表している) |
| 意思決定期間 | 非公表 (公表されていない) |
| 投資スタイル |
ハンズオン (全投資先の社外取締役指名権を保有し、 取締役会の設置後は社外取締役として 参画する) |
| 累計投資社数 |
241社 (うち34社がエグジット・ 公式サイト公表) |
| 投資対象地域 | 3号ファンドまでは日米両方 4号以降は日本ファンドが日本 (一部アジア)、 USファンドが米国と分離 |
支援体制
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| SPROUND | 2020年9月に日鉄興和不動産と共同で 品川インターシティA棟に開設した、 シード期B2Bスタートアップ向けの インキュベーションオフィス 約400坪で、累計35社320名以上が利用 (2024年3月時点) |
| DNX Studio | 2024年11月にローンチした B2B SaaS特化型のベンチャースタジオ 米Alloy Partnersと協業し、 EIR(客員起業家)1名につき DNX投資チーム3名が伴走する 3〜6ヶ月の集中プログラムで アイデア探索から法人設立までを支援し、 修了時に最大5,000万円の シード投資を検討する |
| 事業会社 ネットワーク |
80社以上の国内事業会社ネットワークを 活用し、投資先との引き合わせを支援する |
| 寄付講座 | 2023年4月、同志社大学に 全学共通教養教育科目 「アントレプレナーシップ論」を開講 |
運用ファンド一覧
| ファンド | 時期・規模 | 特記 |
|---|---|---|
| 1号 | 2011年4月 運用開始 約50億円規模 |
シリコンバレーと東京の 2拠点で投資を開始 |
| 2号 | 2015年6月 一次クローズ 2016年11月 最終クローズ 一次組成 約125億円 →最終1億7,500万米ドル |
「Draper Nexus Technology Partners 2号投資事業 有限責任組合」が中小機構の 中小企業成長支援ファンドに 採択された |
| 3号 | 2019年2月 一次組成 2020年9月 最終クローズ 3億1,500万米ドル |
出資者に京セラコミュニ ケーションシステム、JCB、 東京海上ホールディングス、 日立製作所、みずほ銀行など 日米両方が投資対象 |
| 4号日本ファンド 3号日本 アネックスファンド |
2022年10月 一次組成 2024年3月クローズ 合計約365億円 (シードファンド含め 約395億円) |
4号以降は日本 (一部アジア)に 投資対象を限定 |
| 4号日本 アネックスファンド |
2025年8月 組成完了 24.7億円 |
既存メインファンド投資先 への追加投資専用 カケハシのシリーズD (約140億円調達)へ投資 |
| 4号USファンド | 2025年10月 組成完了 1億4,300万米ドル (約217億円) |
アズビル、京セラコミュニ ケーションシステム、 クラレ、栗田工業、コマツ、 東芝テック、 日本政策投資銀行、 日立ソリューションズ、 ポーラ・オルビス ホールディングスなど 日本の事業会社が中心に出資 |
キャピタリスト・チーム
日本の投資チームは、倉林氏を含むキャピタリスト8名。ほかにファイナンス3名、投資先支援6名、アシスタント1名が在籍すると公表している。主なパートナーは次のとおり。
| 氏名 | 役職 | 経歴・特記 |
|---|---|---|
| 倉林 陽 | Managing Partner & Head of Japan |
富士通・三井物産でIT分野の ベンチャー投資と事業開発に従事 Globespan Capital Partners 日本代表、Salesforce Ventures 日本代表を経て2015年3月に参画 2020年12月より現職 |
| 北村 充崇 | Founder / Managing Partner / COO |
共同創業者 米国拠点 |
| 前田 浩伸 | Managing Partner |
サイバーセキュリティ、 リテールテック、モバイル、 アドテクノロジー領域を担当 |
| Q Motiwala | Founding Partner |
米国拠点 |
| 船津 修 | 投資チーム | グローバル企業での財務、 PEファンド、投資支援を経て参画 ペンシルベニア大学 ウォートン校MBA |
主な投資先
日本の主な投資先は次のとおり。
| 企業名 | 事業 | 調達状況・特記 |
|---|---|---|
| アンドパッド | 建設DX | — |
| カケハシ | 薬局DX | 2025年のシリーズD (約140億円調達)に 4号日本アネックス ファンドが投資 |
| コミューン | コミュニティ サクセスSaaS |
シリーズCで DNXがリード投資 |
| FLUX | AI・ マーケティングSaaS |
シリーズA(総額10億円)で DNXがリード投資 |
| テックタッチ | デジタル アダプション プラットフォーム |
— |
| ナレッジワーク | セールス イネーブルメント |
シリーズAで共同リード その後も追加投資 |
米国ではCylance(サイバーセキュリティ。2018年11月にBlackBerryが買収を発表し、2019年2月に完了)、Nauto、ICEYEなどに投資している。
主な出来事
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025-10 | 4号USファンドを1億4,300万米ドルで組成完了 日本政策投資銀行と戦略的パートナーシップを開始 |
| 2025-08 | 4号日本アネックスファンドを24.7億円で組成完了 |
| 2024-11 | B2B SaaS特化型ベンチャースタジオ 「DNX Studio」をローンチ |
| 2024-03 | 4号日本ファンド・3号日本アネックスファンドを 約365億円でクローズ |
| 2023-04 | 同志社大学で寄付講座 「アントレプレナーシップ論」を開講 |
| 2022-10 | 4号日本ファンド・3号日本アネックスファンドを 一次組成(4号以降は日本に投資対象を限定) |
| 2020-09 | 3号ファンドを3億1,500万米ドルで最終クローズ 日鉄興和不動産と共同でSPROUNDを開設 |
| 2019-02 | 「DNX Ventures」へ名称変更 |
| 2013 | DFJ JAIC Venturesから独立し、 Draper Nexus Venturesに社名変更 |
| 2011 | シリコンバレーと東京で投資を開始 |
DNX Venturesの特徴
- DNX Venturesのポイント
- B2B領域に特化し、シリコンバレーと東京の2拠点で投資する
- 主にシリーズAでリード投資家として出資し、上場までの追加投資もリードとして行う方針を公表している
- 全投資先の社外取締役指名権を保有し、取締役会の設置後は社外取締役として参画するハンズオン型
- シード専用ファンドを持ち、1社あたり1,000万円〜5,000万円で70件以上のシード投資を実施している
- 4号ファンド以降は日本ファンドが日本(一部アジア)、USファンドが米国と、対象地域を分離している
- 既存投資先への追加投資専用のアネックスファンドを組成し、成長段階でも継続して支援する体制を持つ
- 日鉄興和不動産と共同でシード期B2B向けインキュベーションオフィス「SPROUND」を運営する
- 80社以上の国内事業会社ネットワークを持ち、投資先との引き合わせを支援する
よくある質問
Q1. DNX Venturesはどんなベンチャーキャピタルですか?
A. B2B領域に特化した独立系ベンチャーキャピタル。2011年からシリコンバレーと東京に拠点を持ち、運用資産は約990億円、累計運用額は約1,230億円(公式サイト公表)。
Q2. DNX Venturesの投資金額はいくらですか?
A. シードファンドは1社あたり1,000万円〜5,000万円と公表している。メインファンドの目安は非公表(3号ファンド時点では平均100万〜500万米ドル)。個別の打診時に確認することになる。
Q3. DNX Venturesはどのステージ・どんな企業が対象ですか?
A. シリーズA以降のアーリーが中心で、専用ファンドでシードにも投資する。投資領域はクラウド・SaaS、サイバーセキュリティ、ディープテック、フィンテック、リテールテックなどのB2B領域。
Q4. DNX Venturesの投資先にはどんな会社がありますか?
A. 累計241社に投資し、34社がエグジットしている(公式サイト公表)。日本ではアンドパッド、カケハシ、コミューン、FLUX、テックタッチ、ナレッジワークなど。米国ではCylance、Nauto、ICEYEなど。
Q5. DNX Venturesにアプローチするにはどうすればいいですか?
A. 公式サイトの問い合わせフォーム、ベンチャースタジオ「DNX Studio」への応募、インキュベーションオフィス「SPROUND」への入居が主な接点になる。StartupListでは、同じB2B・シード〜シリーズA領域に投資する投資家を検索し、そのままオファーを送ることができる。
Q6. DNX Venturesはリード投資をしますか?
A. する。主にシリーズAでリード投資家として出資し、上場までの追加投資もリードとして行う方針を公表している。
Q7. DNX Venturesの意思決定までの期間はどのくらいですか?
A. 公表されていない。個別の打診時に確認することになる。
Q8. DNX Venturesは投資後にどこまで関与しますか?
A. 全投資先の社外取締役指名権を保有し、取締役会の設置後は社外取締役として参画する。80社以上の国内事業会社ネットワークを活用した引き合わせや、インキュベーションオフィス「SPROUND」による支援もある。
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情報源: DNX Ventures公式サイト・公式発表・各出資企業リリース・報道



