SMBCベンチャーキャピタルは、三井住友フィナンシャルグループに属する金融系ベンチャーキャピタル。2010年7月の会社分割により現在の体制で発足し、それ以降の累計投資は1,100件超・800億円超に達する。業種・ステージを限定せず、シードからレイターまで投資し、2024年4月にはスタートアップ向けインパクト投資を開始した。このページでは、SMBCベンチャーキャピタルの投資条件・ファンド・投資先と、起業家からのアプローチ方法を掲載する。
基本情報
| 正式名称 | SMBCベンチャーキャピタル株式会社 (SMBC Venture Capital Co., Ltd.) |
|---|---|
| 種別 | 金融系VC(銀行系) 三井住友フィナンシャルグループ |
| 設立 | 登記上の設立は2005年9月 現在の「SMBCベンチャーキャピタル」 としては2010年7月の会社分割により発足 |
| 代表者 | 神林 直樹 (代表取締役社長・ 2026年6月23日就任) |
| 所在地 | 東京都中央区八重洲1-3-4 三井住友銀行呉服橋ビル 大阪支社:大阪府大阪市中央区今橋4-4-7 京阪神淀屋橋ビル |
| 資本金 | 5億円 |
| 役職員数 | 90名(2025年4月1日時点) |
| 法人番号 | 7010001095593 |
| 公式サイト | URL:https://www.smbc-vc.co.jp/ |
名称の似た別法人
SMBCベンチャーキャピタルは、以下の法人とは別法人であり、実績も別に管理されている。
| 法人 | 関係 |
|---|---|
| 株式会社SMBC Edge (旧・SMBCベンチャー キャピタル・ マネジメント株式会社。 2025年9月に商号変更) |
SMBCグループ内の別法人 後述の「SMBC-GBグロース1号」 「ジャパン・ブーストアップ1号」 「SMBC Edgeファンド」は いずれもこの法人が無限責任組合員 (GP)を務めるファンドであり、 SMBCベンチャーキャピタルの ファンドではない |
| 株式会社SMBC キャピタル・パートナーズ |
SMBCグループ内の別法人 2020年2月設立・ 三井住友銀行100%出資の投資子会社 企業再生・事業承継のほか ベンチャー支援・地域活性化を 投資テーマとする |
| 三井住友海上キャピタル (MSIVC) |
SMBCグループではない 三井住友海上火災保険の100%子会社で、 MS&ADインシュアランスグループの ベンチャーキャピタル 資本関係のない完全な別会社 |
| 三井住友トラスト・ インベストメント |
SMBCグループではない 三井住友信託銀行を中核とする 三井住友トラスト・グループの会社 |
投資条件サマリ
| 投資ステージ | シード / アーリー / シリーズA / シリーズB以降 (シードからレイターまで幅広く投資し、 ステージを限定しないと公表) |
|---|---|
| 1社あたり投資金額 | 非公表 (公式サイトにレンジの記載はない。 ラウンド規模に応じた個別協議) |
| 投資領域 | オールジャンル (IT、ライフサイエンス、サービス、 製造業など。業種を限定しないと公表) 2024年4月からインパクト投資も実施 |
| リード投資 |
する (方針そのものの公表はないが、 Lecto〈2024年11月のシリーズA〉で リード引受先、HAKKI AFRICA 〈2025年2月のシリーズC 1stクローズ〉で グローバル・ブレインとの共同リードを 務めた実績がある) |
| 意思決定期間 | 非公表 (公式サイト・公式発表とも 検討期間の表明はない) |
| 投資スタイル |
ハンズオン (投資先の経営支援に積極的に取り組み、 一体となって企業価値向上を推進すると公表。 SMBCのネットワークを活かし、 大企業・人材・専門家との 橋渡しを行うとしている) |
| 累計投資社数 | 非公表 (社数は公表されていない。 公表されているのは投資件数1,100件超・ 投資額800億円超〈2010年7月以降〉) |
| IPO実績 | 2010年度以降の投資先のうち 137社が新規上場 「これまで支援した企業のうち400社以上」が 新規上場したとしている |
| バリュエーション レンジ |
非公表 (公表されていない) |
支援体制
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| グループ連携 | 三井住友銀行、SMBC日興証券など SMBCグループ各社と連携した経営支援 監査法人・証券会社・他の投資家との ネットワークを活用する |
| IPO支援 | 2010年度以降の投資先から 137社が新規上場している |
| インパクト投資 | 2024年4月開始 ソーシャルインパクトの創出・測定に 関する取り組みを投資先と進める |
| 地域連携 | 浜松市の認定ベンチャーキャピタルに 採択されている (令和元年度採択、令和7年度も継続) |
三井住友銀行と日本総研が設立した事業コンソーシアム「Incubation & Innovation Initiative(III)」およびピッチコンテスト「未来」には、SMBCベンチャーキャピタルも参加している。ただしこれらの主催は三井住友銀行・日本総研であり、SMBCベンチャーキャピタルが単独で運営するプログラムではない。
運用ファンド一覧
| ファンド | 組成時期 | 特記 |
|---|---|---|
| SMBCベンチャー キャピタル7号 投資事業 有限責任組合 |
2022年5月1日 運用開始 |
無限責任組合員は SMBCベンチャーキャピタル ファンド規模は非公表 |
| SMBCベンチャー キャピタル 産学連携3号 投資事業 有限責任組合 |
2022年6月20日 設立 |
無限責任組合員は SMBCベンチャーキャピタル 有限責任組合員は三井住友銀行 ファンド規模は非公表 |
| テックアクセル1号 投資事業 有限責任組合 |
2016年3月設立 (2016年2月24日 発表) |
リコー、オムロン、 SMBCベンチャーキャピタルが 共同で設立した オープンイノベーション型 ベンチャーファンド 運営(GP)は3社が共同設立した 合同会社テックアクセル ベンチャーズ 産業革新機構(INCJ)と 三井住友銀行がLPとして出資 設立時50億円 (最終70億円規模を予定) |
| イノベーティブ・ ベンチャー投資事業 有限責任組合 |
2012年4月25日 設立 |
NECキャピタルソリューションと 共同で運営 規模は35億円で、 中小企業基盤整備機構等が LPとして参加 |
SMBCベンチャーキャピタルは各ファンドの規模を公表していない。運用総額(AUM)についても公表情報は確認できない。
SMBCベンチャーキャピタルのファンドではないもの
以下はいずれも株式会社SMBC Edge(旧・SMBCベンチャーキャピタル・マネジメント)がGPを務めるファンドで、SMBCベンチャーキャピタルのファンドではない。
| ファンド | 規模・時期 | GP・運営 |
|---|---|---|
| SMBC-GBグロース 1号投資事業 有限責任組合 |
300億円 2023年7月12日設立 運用期間7年 |
グローバル・ブレインと SMBCベンチャーキャピタル・ マネジメント |
| ジャパン・ ブーストアップ1号 投資事業 有限責任組合 (セカンダリー ファンド) |
2025年2月26日設立 当初50億円 最終100〜150億円を 目標 運用期間10年 |
Bee Alternatives Japanと SMBCベンチャーキャピタル・ マネジメント |
| SMBC Edgeファンド | 150億円 2025年10月組成 |
株式会社SMBC Edge (自己資金) |
キャピタリスト・チーム
| 氏名 | 役職 | 経歴 |
|---|---|---|
| 神林 直樹 | 代表取締役社長 | 1990年に神戸大学法学部を卒業し 住友銀行へ入行 2022年に三井住友 フィナンシャルグループ執行役員 2026年6月23日に SMBCベンチャーキャピタル 代表取締役社長へ就任 |
| 中野 哲治 | 投資営業第一部長 | 2008年に三井住友銀行へ入行し 8年半法人営業に従事 2016年10月より SMBCベンチャーキャピタル 投資スコープは プレシリーズA〜シリーズAの産業DX Forbes JAPAN「2024年版 日本で最も 影響力のあるベンチャー投資家 ランキング」に掲載された |
| 森田 諒 | — | 三井住友銀行で法人営業・ ベンチャー支援を担当し、 2015年にSMBCベンチャーキャピタルへ 出向 デューデリジェンス担当として 50件以上の投資実行に関与し、 2018年より新規案件の発掘を担当 主な担当投資先はラクサス・ テクノロジーズ、チカク、レンティオ |
最新のメンバー構成は公式サイトを参照。
主な投資先
| 投資先 | 事業 | 調達状況・特記 |
|---|---|---|
| Lecto | 債権管理・回収DX | 2024年11月発表のシリーズAで、 SMBCベンチャーキャピタルが リード引受先として 第三者割当増資を引き受けた りそなキャピタル、三菱UFJ イノベーション・パートナーズ、 みずほキャピタルが 新規引受先として参加 累計調達額は13億円超 |
| HAKKI AFRICA | アフリカでの タクシードライバー向け マイクロファイナンス |
2025年2月3日発表の シリーズC 1stクローズ (総額19.7億円)で、 グローバル・ブレインとともに 共同リード投資家を務めた SMBCベンチャーキャピタルとして 初のインパクト投資であり、 国内メガバンクグループのVCとして 初の案件とされる ソーシャルインパクトの創出・測定に 関する覚書も締結 |
| Green Carbon | カーボンクレジットの 創出・販売 |
2024年11月、 SMBCベンチャーキャピタルと 三菱UFJキャピタルから調達 |
| ユーフォリア | スポーツテック | 2025年、SMBCベンチャー キャピタルのインパクト投資により 調達 |
| エナーバンク | 再生可能エネルギー・ 脱炭素 |
2025年11月26日発表の シリーズB(累計8.2億円)に、 インパクト投資枠で参加 |
| ラクサス・ テクノロジーズ チカク レンティオ |
ブランドバッグの シェアリング 写真・動画共有 カメラ等のレンタル |
公式サイトのメンバーページで 担当投資先として挙げられている |
リード投資家を務めたことが公表資料で確認できるのはLecto(単独リード)とHAKKI AFRICA(グローバル・ブレインと共同リード)の2件。Green Carbon、ユーフォリア、エナーバンクについては引受先・参加としての記載にとどまる。なお、株式会社SMBC Edgeが2025年10月以降に実行した投資は、SMBCベンチャーキャピタルの投資実績ではない。
主な出来事
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026-06 | 神林直樹氏が代表取締役社長に就任 (6月23日)。佐伯友史氏は退任 |
| 2025-11 | 投資先のエナーバンクがシリーズBで 累計8.2億円を調達(11月26日) |
| 2025-02 | HAKKI AFRICAのシリーズC 1stクローズで 共同リード投資家を務め、 自社初のインパクト投資を実行(2月3日) |
| 2024-11 | LectoのシリーズAでリード引受先を務めた (11月25日発表) |
| 2024-04 | スタートアップ向けインパクト投資を開始 |
| 2023-06 | 佐伯友史氏が代表取締役社長に就任 (6月27日。人事の発表は3月27日) |
| 2022-06 | 産学連携3号投資事業有限責任組合を設立 (6月20日) |
| 2022-05 | 7号投資事業有限責任組合の運用を開始 (5月1日) |
| 2010-07 | 会社分割により現在の体制で発足(7月1日) |
沿革
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1982年 | 日本インベストメント・ファイナンス 株式会社(NIF)設立 (大和証券系。後のエヌ・アイ・エフ ベンチャーズ) |
| 1992年 | さくらキャピタル株式会社設立 (さくら銀行系) |
| 1995年 | 住銀インベストメント株式会社設立 (住友銀行系) |
| 2000年4月 | 日本インベストメント・ファイナンスと 大和ファイナンスが合併し、 エヌ・アイ・エフ ベンチャーズ株式会社 となる |
| 2001年4月 | さくらキャピタルが住銀インベストメントを 合併し、SMBCキャピタル株式会社へ 商号変更 |
| 2005年8月10日 | エヌ・アイ・エフ ベンチャーズに対する 公開買付け(TOB)が発表される |
| 2005年10月1日 | エヌ・アイ・エフ ベンチャーズが SMBCキャピタルを吸収合併し、 エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ 株式会社へ商号変更 |
| 2008年10月1日 | 大和SMBCキャピタル株式会社へ商号変更 |
| 2010年5月19日 | 大和証券グループ本社・三井住友 フィナンシャルグループ・三井住友銀行の 3社が合弁解消契約を締結 |
| 2010年7月1日 | 会社分割を実施 大和SMBCキャピタルの完全子会社 「NSキャピタル株式会社(NSCAP)」が 事業を承継し、同社株式が三井住友 フィナンシャルグループ側へ譲渡された うえでSMBCベンチャーキャピタル 株式会社へ商号変更 大和SMBCキャピタル(存続法人)は 大和企業投資株式会社へ商号変更 |
2010年7月の会社分割では大和企業投資が存続法人であり、SMBCベンチャーキャピタルは完全子会社のNSキャピタルが事業を承継したうえで商号変更したものにあたる。資産・負債・契約・従事者は、大和証券グループ本社と三井住友フィナンシャルグループの大和SMBCキャピタルに対する出資比率60対40に応じて両社へ配分された。
SMBCベンチャーキャピタルの特徴
- SMBCベンチャーキャピタルのポイント
- 三井住友フィナンシャルグループに属する金融系ベンチャーキャピタルで、2010年7月以降の累計投資は1,100件超・800億円超
- 投資先からは2010年度以降で137社が新規上場しており、これまで支援した企業のうち400社以上が新規上場したとしている
- 業種・ステージを限定せず、シードからレイターまで投資する
- リード投資の実績があり、LectoのシリーズA(2024年11月)ではリード引受先を、HAKKI AFRICAのシリーズC 1stクローズ(2025年2月)ではグローバル・ブレインとの共同リード投資家を務めた
- 2024年4月にスタートアップ向けインパクト投資を開始し、2025年2月のHAKKI AFRICAへの投資が自社初の案件となった
- 三井住友銀行・SMBC日興証券などグループ各社と連携した経営支援を提供する
- 現在は基幹ファンドの7号(2022年5月運用開始)と産学連携3号(2022年6月設立)を運用しているが、いずれもファンド規模は公表していない
- 1992年設立のさくらキャピタルを源流に、SMBCキャピタル、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ、大和SMBCキャピタルを経て、2010年7月の会社分割で現在の体制となった
よくある質問
Q1. SMBCベンチャーキャピタルはどんなベンチャーキャピタルですか?
A. 三井住友フィナンシャルグループに属する金融系ベンチャーキャピタル。2010年7月の会社分割で現在の体制となり、それ以降の累計投資は1,100件超・800億円超。業種・ステージを限定せず投資し、2010年度以降の投資先から137社が新規上場している。代表取締役社長は神林直樹氏(2026年6月就任)。
Q2. SMBCベンチャーキャピタルの投資金額はいくらですか?
A. 1社あたりの投資金額レンジは公表されていない。ラウンド規模に応じた個別協議となる。StartupList経由で直接確認できる。
Q3. SMBCベンチャーキャピタルはどのステージ・どんな企業が対象ですか?
A. シードからレイターまで幅広く投資する。投資領域はIT、ライフサイエンス、サービス、製造業などで、業種・ステージを限定していない。2024年4月からはインパクト投資も行っている。
Q4. SMBCベンチャーキャピタルの投資先にはどんな会社がありますか?
A. Lecto(債権管理・回収DX)、HAKKI AFRICA(アフリカのマイクロファイナンス)、Green Carbon(カーボンクレジット)、ユーフォリア(スポーツテック)、エナーバンク(再エネ・脱炭素)、ラクサス・テクノロジーズ、チカク、レンティオなど。
Q5. SMBCベンチャーキャピタルにアプローチするにはどうすればいいですか?
A. 公式サイト(smbc-vc.co.jp)からの問い合わせのほか、StartupListから直接オファーを送ることができる。StartupListでは投資ステージや過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、そのままコンタクトできる。
Q6. SMBCベンチャーキャピタルはリード投資をしますか?
A. リード投資の実績がある。2024年11月発表のLectoのシリーズAではリード引受先を務め、2025年2月発表のHAKKI AFRICAのシリーズC 1stクローズではグローバル・ブレインとともに共同リード投資家を務めた。ただしリード投資の方針そのものは公表されていない。
Q7. SMBCベンチャーキャピタルの意思決定までの期間はどのくらいですか?
A. 公表されていない。StartupList経由で直接確認できる。
Q8. SMBCベンチャーキャピタルは三井住友海上キャピタルと同じ会社ですか?
A. 別会社である。SMBCベンチャーキャピタルは三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行系)、三井住友海上キャピタル(MSIVC)は三井住友海上火災保険の100%子会社でMS&ADインシュアランスグループに属しており、両社に資本関係はない。同様に三井住友トラスト・インベストメントも三井住友トラスト・グループ(三井住友信託銀行系)の会社で、SMBCグループではない。また、グループ内の株式会社SMBC Edge(旧SMBCベンチャーキャピタル・マネジメント)や株式会社SMBCキャピタル・パートナーズとも別法人である。
SMBCベンチャーキャピタルを含む3,700名以上の投資家に、StartupListから直接アプローチ
StartupListには8,500社以上のスタートアップと3,700名以上の投資家が登録。投資ステージ・領域・過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、無料でオファーを送信できる。
URL:新規登録(無料)
情報源: SMBCベンチャーキャピタル公式サイト・SMBCグループ公式発表・大和証券グループ公式発表・報道・登記情報



