大和企業投資は、大和証券グループに属する証券会社系ベンチャーキャピタル。1982年設立の日本インベストメント・ファイナンス(NIF)を源流とし、2025年3月末時点でファンド組成92本・累計投資額4,700億円・累計投資社数2,369社・IPO実績672社を積み上げている。国内スタートアップ投資に加え、中国・ベトナム・台湾に拠点を持つ海外投資と、子会社DCIパートナーズによるバイオ・創薬特化ファンドが特徴。このページでは、大和企業投資の投資条件・ファンド・投資先と、起業家からのアプローチ方法を掲載する。
基本情報
| 正式名称 | 大和企業投資株式会社 (Daiwa Corporate Investment Co., Ltd.) |
|---|---|
| 種別 | 証券会社系VC (大和証券グループ) |
| 設立 | 源流は1982年設立の 日本インベストメント・ファイナンス 株式会社(NIF) 現法人の登記上の設立は2013年5月8日 (設立時の商号は 大和キャピタル・パートナーズ株式会社) |
| 代表者 | 丹羽 功 (代表取締役社長・2024年4月1日就任) |
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウ ノースタワー 海外拠点:中国・ベトナム・台湾 |
| 資本金 | 1億円 |
| 親会社 | 株式会社大和インベストメント・ マネジメント (大和証券グループ本社傘下の 投資業務統括会社) |
| 法人番号 | 3010001153347 |
| 公式サイト | URL:https://www.daiwa-inv.co.jp/ |
大和企業投資は「1982年の前身設立以来40年以上」という事業の連続性で自社を説明しているが、現在の法人の登記上の設立は2013年5月8日である。1982年に設立された法人そのものは、後述のとおり2015年に大和キャピタル・ホールディングスへ商号変更され、2022年10月に大和インベストメント・マネジメントへ吸収合併されて消滅している。
投資条件サマリ
| 投資ステージ | 非公表 (対象ステージを限定した 公式の表明はない) |
|---|---|
| 1社あたり投資金額 | 非公表 (公式サイトにレンジの記載はない) |
| 投資領域 | オールジャンル (農業・食品、ヘルスケア・医療、 製造業、不動産・建設、 環境・エネルギー、金融・保険など。 近年はSDGsと深く関わる投資対象を 選定するとしている) バイオ・創薬は子会社の DCIパートナーズが担当 |
| リード投資 | 非公表 (リード投資の可否についての 公式の表明はない) |
| 意思決定期間 | 非公表 (公式サイト・公式発表とも 検討期間の表明はない) |
| 投資スタイル |
ハンズオン (独創的な技術・ビジネスモデルを持つ ベンチャーに資金を供給し、 ハンズオンを通じて成長に貢献すると公表) |
| 累計投資社数 |
2,369社 (2025年3月末時点。 1982年の前身設立以来の通算値) |
| 累計投資額 | 4,700億円(2025年3月末時点) |
| ファンド組成本数 | 92本(2025年3月末時点) |
| IPO実績 | 672社(2025年3月末時点) |
| 海外投資 | 行う (中国・ベトナム・台湾に拠点を持ち、 1990年にアジア諸国の未上場企業向け 外国投資ファンドを初めて設立した) |
| バリュエーション レンジ |
非公表 (公表されていない) |
累計投資額・投資社数・IPO実績は、1982年の前身設立以来の通算値。現在の運用残高(AUM)は公表されていない。
支援体制
| 取り組み | 内容 |
|---|---|
| ハンズオン支援 | 独創的な技術・ビジネスモデルを持つ ベンチャーに資金を供給し、 ハンズオンを通じて成長に貢献する 大企業・全国の有力企業・他の投資家との 連携をサポートし、IPOやM&Aについても 助言する |
| グループ連携 | 大和証券グループの事業会社・金融機関・ 投資家ネットワークおよび 全国の営業拠点を活用する |
| 投資家 ネットワーク |
国内外のVC・事業会社・金融機関・ 機関投資家との独自の投資家 ネットワークを構築している |
| チームの特徴 | ファイナンス・資本政策の知見を持つ 金融バックグラウンドのキャピタリストが 多いとしている |
| 外部プログラム | 東京都主催「NEXs Tokyo」に パートナー会員として参加 |
大和証券グループ本社は「Co-Creation(価値共創)with Startups」というスタートアップ向けの取り組み資料を公表しているが、これはグループ全体の取り組みであり、大和企業投資単独のものではない。
運用ファンド一覧
| ファンド | 組成時期・規模 | 特記 |
|---|---|---|
| 東日本大震災 中小企業復興支援 ファンド |
2012年1月31日設立 出資約束金額88億円 |
組合期間12年・投資期間7年 震災復興支援を目的とする ファンド |
| 大和スタートアップ 支援投資事業 有限責任組合 (大和スタートアップ ファンド) |
2016年1月1日設立 出資約束金額10億円 |
組合期間10年・投資期間5年 新規性の高い製品・ サービスを開発する スタートアップに リスクマネーと経営支援を 提供する |
| 大和日台バイオ ベンチャー投資事業 有限責任組合(1号) |
2015年2月12日に 設立を発表 出資約束総額 約93億円(設立時。 その後約120億円への 拡大を予定と発表) |
無限責任組合員は DCIパートナーズと 大和企業投資 LPには中小企業基盤整備機構、 台湾の行政院国家発展基金 などが参加 |
| 大和日台バイオ ベンチャー2号 ファンド |
2020年12月15日設立 総額140億円 |
創薬特化型 日本・台湾の未上場創薬/ 再生医療バイオベンチャー、 大学・研究機関・企業が 保有する医薬候補品が投資対象 「ベンチャークリエーション モデル」も採用 LPには横河電機が参加 |
| DCIベンチャー 成長支援2号 投資事業 有限責任組合 |
2023年1月4日設立 規模は非公表 |
公式のファンド一覧で 「投資組入中」とされる 運用中ファンド |
| ダイワEMP プライベート・ ファンド1号 投資事業 有限責任組合 |
2024年5月15日設立 (発表は5月16日) 規模は非公表 |
国内外のエマージング・ マネージャーが運用する PE/VCファンドへ出資する ファンド・オブ・ファンズ 無限責任組合員は大和企業投資、 有限責任組合員は 大和証券グループ本社および 機関投資家 投資判断は投資運用委託契約に 基づき大和ファンド・ コンサルティングが担当 設立時の発表では最終クローズ 予定を2025年3月31日と していた |
| 東京都ファンド 製造業支援ファンド (ベンチャー企業 成長支援ファンド) |
時期・規模とも非公表 | 東京都関連ファンド |
| ベトナム2号ファンド | 時期・規模とも非公表 | ベトナム最大手証券会社SSIの 子会社SSIアセットマネジメント (SSIAM)との共同運用 |
| 武漢2号ファンド | 出資約束総額 8億人民元 |
出資者は大和企業投資、 湖北省政府、九州通医薬集団 (Jointown Pharmaceutical Group)および 中国内の戦略パートナー 中国ヘルスケア領域が対象 |
バイオ・創薬領域のファンドは、大和企業投資が2014年5月20日に設立した子会社DCIパートナーズ株式会社が運営を担う。なお、横河電機は大和日台バイオベンチャー2号ファンドの、大和証券グループ本社はダイワEMPプライベート・ファンド1号の、中小企業基盤整備機構と台湾の行政院国家発展基金は日台1号の、それぞれ出資者(LP)であり、投資先ではない。
主な投資先
| 投資先 | 事業 | 調達状況・特記 |
|---|---|---|
| KiZUKAI | 次世代型CXM (顧客体験管理)ツール |
2022年6月27日発表の シリーズAで4億3,500万円を 第三者割当増資により調達 引受先は大和企業投資、STRIVE、 三菱UFJキャピタル、 みずほキャピタルの4社 (リード投資家の明記はなし) |
| インキュベーション・ アライアンス |
ナノカーボン材料・ グラフェン応用材料の 研究開発と実用化 |
グラフェン、カーボンナノチューブ、 カーボンナノファイバー等の 高性能・高品質ナノカーボン材料の 安定供給を目指す 大和企業投資が運営ファンドを 通じて出資 |
| スペクトロニクス | ピコ秒深紫外レーザー等の レーザー発振器メーカー |
2015年3月と2017年1月の 第三者割当増資で 大和企業投資が引受先となった |
大和企業投資は累計2,369社(2025年3月末時点)に投資しており、全ポートフォリオは公式サイトを参照。
主な出来事
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025-03 | ファンド組成92本・累計投資額4,700億円・ 累計投資社数2,369社・IPO実績672社 (2025年3月末時点の実績値) |
| 2024-05 | 「ダイワEMP プライベート・ファンド1号 投資事業有限責任組合」を設立 (5月15日設立、5月16日発表) |
| 2024-04 | 丹羽功氏が代表取締役社長に就任 (4月1日。人事の発表は2024年2月29日) |
| 2023-01 | 「DCIベンチャー成長支援2号投資事業 有限責任組合」を設立(1月4日) |
| 2022-10 | 大和キャピタル・ホールディングス (1982年設立の法人)が大和インベストメント・ マネジメントに吸収合併され解散 |
| 2020-12 | 「大和日台バイオベンチャー2号ファンド」 (総額140億円)を設立(12月15日) |
沿革
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1982年 | 日本インベストメント・ファイナンス 株式会社(NIF)設立 |
| 1983年 | 第1号ファンド「NIF1号」を組成 大和ファイナンス株式会社を設立 |
| 1990年 | アジア諸国の未上場企業を投資対象とする 外国投資ファンドを初めて設立 |
| 2000年4月 | 日本インベストメント・ファイナンスと 大和ファイナンスが合併し、 エヌ・アイ・エフ ベンチャーズ株式会社 となる |
| 2005年8月10日 | エヌ・アイ・エフ ベンチャーズに対する 公開買付け(TOB)が発表される |
| 2005年10月1日 | エヌ・アイ・エフ ベンチャーズが SMBCキャピタルを吸収合併し、 エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズ 株式会社へ商号変更 |
| 2008年10月1日 | 大和SMBCキャピタル株式会社へ商号変更 |
| 2010年5月19日 | 大和証券グループ本社・三井住友 フィナンシャルグループ・三井住友銀行の 3社が合弁解消契約を締結 |
| 2010年7月1日 | 会社分割を実施 完全子会社の「NSキャピタル株式会社 (NSCAP)」が事業を承継し、 同社株式が三井住友フィナンシャル グループ側へ譲渡されたうえで SMBCベンチャーキャピタルへ商号変更 大和SMBCキャピタル(存続法人)は 大和企業投資株式会社へ商号変更 |
| 2015年 | 大和キャピタル・パートナーズ株式会社 (2013年5月8日設立)が会社分割により 大和企業投資の事業を承継し、 商号を大和企業投資株式会社へ変更 従来の大和企業投資は株式会社 大和キャピタル・ホールディングスへ 商号変更 |
| 2022年10月 | 大和キャピタル・ホールディングスが 大和インベストメント・マネジメントに 吸収合併され解散 |
2010年7月の会社分割では、大和SMBCキャピタルが存続法人として大和企業投資へ商号変更し、三井住友フィナンシャルグループ側がNSキャピタル(後のSMBCベンチャーキャピタル)を引き継いだ。資産・負債・契約・従事者は、大和証券グループ本社と三井住友フィナンシャルグループの大和SMBCキャピタルに対する出資比率60対40に応じて両社へ配分された。
大和企業投資の特徴
- 大和企業投資のポイント
- 大和証券グループに属する証券会社系ベンチャーキャピタルで、1982年設立の日本インベストメント・ファイナンス(NIF)を源流とする
- 2025年3月末時点でファンド組成92本・累計投資額4,700億円・累計投資社数2,369社・IPO実績672社を積み上げている
- 中国・ベトナム・台湾に拠点を持ち、1990年にアジア諸国の未上場企業向け外国投資ファンドを初めて設立した
- 子会社のDCIパートナーズを通じてバイオ・創薬特化ファンドを運営しており、大和日台バイオベンチャー2号ファンドは総額140億円
- 2024年5月に、エマージング・マネージャーが運用するPE/VCファンドへ出資するファンド・オブ・ファンズ「ダイワEMP プライベート・ファンド1号」を設立した
- 東日本大震災中小企業復興支援ファンド(88億円)や東京都関連ファンドなど、政策連携型のファンドも運営してきた
- 2010年7月の会社分割で大和SMBCキャピタルの存続法人として発足し、三井住友フィナンシャルグループ側はNSキャピタル(後のSMBCベンチャーキャピタル)を引き継いだ
- 投資ステージ・投資金額・リード投資の可否・意思決定期間・バリュエーションレンジは公表していない
よくある質問
Q1. 大和企業投資はどんなベンチャーキャピタルですか?
A. 大和証券グループに属する証券会社系ベンチャーキャピタル。1982年設立の日本インベストメント・ファイナンス(NIF)を源流とし、2025年3月末時点でファンド組成92本・累計投資額4,700億円・累計投資社数2,369社・IPO実績672社の実績を持つ。国内投資に加え中国・ベトナム・台湾に拠点を持ち、子会社DCIパートナーズを通じてバイオ・創薬領域にも投資する。
Q2. 大和企業投資の投資金額はいくらですか?
A. 公表されていない。StartupList経由で直接確認できる。
Q3. 大和企業投資はどのステージ・どんな企業が対象ですか?
A. 投資ステージは公表されていない。投資領域は農業・食品、ヘルスケア・医療、製造業、不動産・建設、環境・エネルギー、金融・保険など幅広く、近年はSDGsと深く関わる投資対象を選定するとしている。バイオ・創薬領域は子会社のDCIパートナーズが運営する大和日台バイオベンチャーファンドが担う。
Q4. 大和企業投資の投資先にはどんな会社がありますか?
A. KiZUKAI(顧客体験管理ツール)、インキュベーション・アライアンス(ナノカーボン材料)、スペクトロニクス(レーザー発振器)など。累計投資社数は2,369社(2025年3月末時点)にのぼり、全ポートフォリオは公式サイトで公開されている。
Q5. 大和企業投資にアプローチするにはどうすればいいですか?
A. 公式サイト(daiwa-inv.co.jp)からの問い合わせのほか、StartupListから直接オファーを送ることができる。StartupListでは投資ステージや過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、そのままコンタクトできる。
Q6. 大和企業投資はリード投資をしますか?
A. 公表されていない。StartupList経由で直接確認できる。
Q7. 大和企業投資の意思決定までの期間はどのくらいですか?
A. 公表されていない。StartupList経由で直接確認できる。
Q8. 大和企業投資とSMBCベンチャーキャピタルはどういう関係ですか?
A. かつては同一の会社だった。2008年に大和SMBCキャピタル株式会社となった両社の前身は、2010年7月1日の会社分割で、大和証券グループ側が存続法人の大和企業投資、三井住友フィナンシャルグループ側が完全子会社のNSキャピタル(後のSMBCベンチャーキャピタル)として分かれた。現在は資本関係のない別会社である。なお、DG Daiwa Ventures(デジタルガレージと大和証券グループの合弁VC)、大和PIパートナーズ、大和PIキャピタルはいずれも大和企業投資とは別法人であり、大和ハウスグループの「"将来の夢"ファンド」は大和ハウス工業のCVCで大和証券グループとは無関係である。
大和企業投資を含む3,700名以上の投資家に、StartupListから直接アプローチ
StartupListには8,500社以上のスタートアップと3,700名以上の投資家が登録。投資ステージ・領域・過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、無料でオファーを送信できる。
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情報源: 大和企業投資公式サイト・大和証券グループ公式発表・報道・登記情報



