
ANOBAKAは、プレシード・シード期に特化した独立系ベンチャーキャピタル。2015年10月に株式会社KVP(KLab Venture Partners)として設立され、2020年12月のMBOによりKLabから独立した。累計投資社数は220社以上、現在は4号ファンドで投資を継続している(2026年7月時点)。このページでは、ANOBAKAの投資条件・ファンド構成・キャピタリスト・投資先に加え、StartupListの取材で聞いた審査フローと審査ポイントを掲載する。
基本情報
| 正式名称 | 株式会社ANOBAKA (ANOBAKA Co., Ltd.) |
|---|---|
| 種別 | 独立系VC |
| 設立 | 2015年10月21日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 長野 泰和 |
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB406 |
| 沿革 | 2015年10月、KLabのCVCとして 株式会社KVP(KLab Venture Partners)設立 → 2020年12月1日、代表の長野泰和氏による MBOでKLabから独立し「ANOBAKA」に社名変更 社名は岡本呻也著 『ネット起業!あのバカにやらせてみよう』 (KLab創業者・真田哲弥氏ら ネット黎明期の起業家が登場)に由来 |
| ビジョン | Empowering Mad Dreams (「夢見るバカを信じつづけるバカでいたい。」) |
| グループ会社 | ANOBAKA Human Capital (2021年7月設立。 「CROSS WORK」「AGENT」運営) |
| 公式サイト | URL:https://anobaka.jp/ |
投資条件サマリ
| 投資ステージ | プレシード / シード (3号ファンド以降はプレシリーズA積極投資・ シリーズA/Bフォローも) |
|---|---|
| 1社あたり投資金額 | 1,000万円〜5,000万円 (生成AI特化ファンドは1,000万〜3,000万円) |
| 投資領域 | オールジャンル / 生成AI (約9割がインターネット関連、 約1割がディープテック系。代表発言・2025年4月) 近年は生成AIに注力 |
| リード投資 | 案件による (2026年5月・AVIATEのラウンドでリード実績あり) シリーズA・Bでのリードも視野と公言 |
| 意思決定期間 |
最短1ヶ月・平均2ヶ月 (審査開始から投資実行まで・StartupList取材) |
| 投資スタイル | ハンズオン (投資先の次回ファイナンス成功率85%・StartupList取材) |
| 累計投資社数 | 220社以上(2026年7月時点) |
ANOBAKAに聞く(StartupList取材)
StartupListはANOBAKAに、審査の進め方と投資判断の基準について取材した。
Q. 投資の意思決定までどのくらいかかりますか?
「審査開始から投資実行まで、最短では1ヶ月程度、平均すると2か月で投資意思決定をします」
Q. 審査はどのような流れですか?
審査プロセスは以下のフローになる。
- STEP①:初回面談
- STEP②:社内会議
- STEP③:投資委員会
初回はアソシエイトとの面談から始まり、そのあとパートナーとの面談に進む体制をとっている。
Q. 審査にはどんな書類が必要ですか?
- 審査に必要な書類
- ピッチ資料
- 事業計画書
- 資本政策表
- 株主名簿・定款
Q. 投資判断ではどこを見ていますか?
| 観点 | 重視するポイント |
|---|---|
| 市場規模 | どれくらいの規模の市場を 狙っているか |
| 経営陣 | 事業領域に深い知見や造詣があるか 事業に対するコミット力があるか |
| プロダクト | 社会の負を解決するものか 競合優位性はどこか グロース戦略 |
| 投資条件 | 実績とバリュエーションが 許容できるか |
Q. どんな人からの相談を受け付けていますか?
- 相談を歓迎している対象
- 起業初心者
- 学生起業家・若手起業家
- 研究者
- 社会人
- スタートアップへの転職を考えている人
構想段階からの相談を受け付けており、現在はAIキャピタリスト「ANOくん」が初回面談の窓口を常時開いている。
運用ファンド一覧
| ファンド名 | 組成・規模 | テーマ・特記 |
|---|---|---|
| KVP 1号 | 2016年4月運用開始 17億円 |
シード投資 48社に投資 |
| KVP 2号 | 2018年10月 28億円 |
シード投資 |
| ANOBAKA 3号 | 2021年11月設立 (12月発表) 60億円(目標) |
「ニューノーマルファンド」 100社超への投資を想定 |
| ANOBAKA GAI 1号 |
2023年4月 15億円(目標) |
国内初(同社調べ)の 生成AI特化ファンド アンカーLPはCARTA HOLDINGS (2023年) LPにラクーンHD(2023年)、 L is B(2025年1月) |
| ANOBAKA 4号 | 組成済み・投資中 非公表 |
2025年4月の代表発言では 50億円規模・運用総額約160億円に なる見込みと言及 |
長野氏は、機関投資家から「100億円未満のファンドは検討できない」と言われた経験を踏まえつつ、あえてファンドサイズを抑えて事業会社LPと組み、シード特化のポジションを維持する方針を語っている(THE BRIDGE、2025年10月)。
キャピタリスト・チーム
| 氏名 | 役職 | 経歴・特記 |
|---|---|---|
| 長野 泰和 | 代表取締役社長 パートナー |
KLab入社後、BtoBソリューション営業を経て 社長室にて新規事業開発の グループリーダーに就任 2011年12月のKLab Ventures設立に携わり 2012年4月に同社代表取締役社長 17社のベンチャーへの投資を実行 2015年10月にKVP設立、 5年間で80社以上へ投資 2020年12月にANOBAKA設立 |
| 萩谷 聡 | パートナー | 2013年3月東北大学大学院理学研究科修了 在学中に自身でWebサービスを立ち上げ運営 2013年KLab入社、ゲーム事業部にて モバイルゲームの運用・ 新規ネイティブゲームの立ち上げに従事 2015年4月よりKLab Ventures参画 2015年10月にKVP参画、 30社以上の投資実行・支援 |
| 小田 紘生 | シニア アソシエイト |
リクルートジョブズ→ リフカム(執行役員)→ 2023年参画 |
| AIキャピタリスト 「ANOくん」 |
— | 2025年4月1日付で「入社」した 業界初のAIキャピタリスト (投資先Automagicaと共同開発) 1,500件超の投資知見を学習し 初回面談を代行 ローンチ2週間で面談50件超 |
主な投資先
| 企業名 | 事業 | 調達状況・特記 |
|---|---|---|
| Sasuke Financial Lab |
保険の一括比較 「コのほけん!」 |
累計調達約32億円 (2025年6月発表時点) |
| タックスナップ | 個人事業主向け 税務アプリ |
2025年に総額6億円、 2026年1月にシリーズAで 13億円調達 |
| uniam | 猫のヘルスケア | シリーズAで融資含む 総額約7.7億円 (2026年4月発表) |
| AVIATE | バックオフィスAI 「TASKBASE」 |
7,000万円調達 (2026年5月・ANOBAKAがリード、 East Ventures・笠原健治氏が参加) |
そのほかの主な投資先: CBcloud(配送マッチング「PickGo」)、助太刀(職人と現場をつなぐアプリ)、Autify(テスト自動化)、ノイン(コスメEC)、SOELU(オンラインヨガ)、Hexabase、Buzzreach、シューマツワーカー など220社以上。全ポートフォリオはANOBAKA公式サイトを参照。
主な出来事
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025-11 | 学生向け生成AIアクセラレーター 「U-25 AI Accelerator」始動 (エクイティ不要型・AWS/Google Cloud技術支援) |
| 2025-10 | 設立10周年。累計投資社数220社 (THE BRIDGE取材時点) |
| 2025-04 | 業界初のAIキャピタリスト「ANOくん」が「入社」 |
| 2025-01 | コミュニティハブ「ANOBASHO」を 虎ノ門に移転オープン |
| 2023-04 | 国内初の生成AI特化ファンド 「ANOBAKA GAI 1号」組成 |
| 2021-11 | 3号ファンド「ニューノーマルファンド」設立 (60億円目標) |
| 2020-12 | MBOによりKLabから独立、 「ANOBAKA」に社名変更 |
ANOBAKAの特徴
- ANOBAKAのポイント
- 1社あたりの投資金額は1,000万〜5,000万円。生成AI特化ファンドは1,000万〜3,000万円(StartupList取材・BRIDGE)
- 投資の約9割はインターネット関連、約1割がディープテック系(代表・長野氏の発言、2025年4月)
- 3号ファンド以降はプレシリーズAへの積極投資、シリーズA・Bへのフォロー投資を行い、シリーズA・Bでのリードも視野と公言(パートナー・萩谷氏)
- 直近ラウンドでのリード投資実績あり(AVIATE、2026年5月)
- 初回面談はアソシエイトまたはAIキャピタリスト「ANOくん」が窓口となり、構想段階からの相談を受け付けている
- 投資後の支援として、コワーキング「ANOBASHO」、月次相談会「ANOBAKA HOURS」(毎月第2水曜)、提携100件超の投資先優待、年次表彰「ANOBAKA AWARD」、人材子会社ANOBAKA Human Capitalを運営
よくある質問
Q1. ANOBAKAはどんなVCですか?
A. プレシード・シード期に特化した独立系ベンチャーキャピタル。2015年設立(旧KVP、2020年にMBOで独立)で、累計投資社数は220社以上(2026年7月時点)。国内初の生成AI特化ファンドの運用や、業界初のAIキャピタリスト導入が特徴。
Q2. ANOBAKAの投資金額はいくらですか?
A. 1社あたり1,000万円〜5,000万円が目安。生成AI特化のGAIファンドでは1,000万〜3,000万円。
Q3. ANOBAKAはどのステージ・どんな企業が対象ですか?
A. プレシード〜シードが中心。投資領域はオールジャンルで、構成は約9割がインターネット関連、約1割がディープテック系(代表発言・2025年4月)。3号ファンド以降はプレシリーズA・シリーズA/Bへのフォロー投資も行う。
Q4. ANOBAKAの投資先にはどんな会社がありますか?
A. Sasuke Financial Lab(累計調達約32億円)、タックスナップ(シリーズA13億円)、uniam、CBcloud、助太刀、Autifyなど220社以上。
Q5. ANOBAKAにアプローチするにはどうすればいいですか?
A. 公式サイトの問い合わせ(AIキャピタリスト「ANOくん」との面談)のほか、StartupListから直接オファーを送ることができる。StartupListでは投資レンジや過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、そのままコンタクトできる。
Q6. ANOBAKAの審査は何を見ていますか?
A. StartupListの取材では、市場規模・経営陣・プロダクト・投資条件の4点を挙げている。経営陣については「事業領域に深い知見や造詣があるか」「事業に対するコミット力があるか」、プロダクトについては「社会の負を解決するものか」「競合優位性はどこか」「グロース戦略」を重視するとしている。
Q7. ANOBAKAの意思決定までの期間はどのくらいですか?
A. StartupListの取材に対し、ANOBAKAは「審査開始から投資実行まで、最短では1ヶ月程度、平均すると2か月で投資意思決定をします」と回答している。審査は初回面談→社内会議→投資委員会の3ステップ。
Q8. ANOBAKAはリード投資をしますか?
A. 直近ではAVIATEのラウンドでリード投資家を務めた実績があり(2026年5月)、シリーズA・Bでのリードも視野と公言している。案件により異なるため、StartupList経由で直接確認できる。
Q9. 学生や研究者でも相談できますか?
A. StartupListの取材では、起業初心者・学生起業家・若手起業家・研究者・社会人からの相談を歓迎しているとしている。2025年11月には学生向けの生成AIアクセラレーター「U-25 AI Accelerator」も始動している。
ANOBAKAを含む3,000名以上の投資家に、StartupListから直接アプローチ
StartupListには1万社以上のスタートアップと3,000名以上の投資家が登録。投資ステージ・領域・過去の投資実績から自社に合う投資家を検索し、無料でオファーを送信できる。
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情報源: ANOBAKA公式サイト・公式発表・報道、StartupList取材



