Beyond Next Venturesの特徴・評判・投資先実績を独自取材

Beyond Next Venturesの特徴・評判・投資先実績を独自取材

2021.02.19

創業期の大学発ベンチャー・ディープテック領域への投資、ベンチャークリエーション機能に強みを持つBeyond Next Venturesの特徴・投資先実績・投資判断のフローを解説します。

 

Beyond Next Venturesの概要

 
 
設立
2014年8月12日
ファンド規模
220億円
ファンドの特徴
革新的な研究成果の事業化に取り組む研究者や起業家に対し、創業前も含めたシード段階からの投資・支援に注力
投資ラウンド
Angel、Seed~シリーズAラウンドを中心に検討
バリュエーションレンジ
数億〜数十億円
投資金額
初回投資:1000万~2億円、1社累積10億円まで
リード投資
積極的にする(投資先の7~8割がリード)
海外投資
する
タイプ
VC
投資スタイル
ハンズオン
投資テーマ

・医療・ヘルスケア:デジタルヘルス、超小型・モバイル医療機器、遠隔医療、デジタルホスピタル

・アグリ・フード:代替タンパク質、新規農業資材、スマートアグリ

・クライメートテック:電池、次世代エネルギー、カーボンニュートラル

・創薬・バイオ:ゲノム編集技術、マイクロバイオーム、再生・細胞医療・遺伝子治療

・デジタル・宇宙:半導体、AI、ロボット、メタバース、量子コンピューティング、宇宙

地域性
日本、インドを中心としたアジア諸国
その他

研究者からの相談歓迎

学生起業家・若手起業家からの相談歓迎

起業初心者からの相談歓迎

社会人からの相談歓迎

スタートアップへの転職相談歓迎

追加投資に積極的

経営幹部の採用支援

経営チームの構築支援

営業ネットワーク提供

会社HP
https://beyondnextventures.com/jp/

連絡先

https://beyondnextventures.com/jp/contact/startups/

 
 

Beyond Next Venturesの組織体制

医療・ヘルスケア、アグリ・フード等の特定領域への強みや、理系・アカデミアバックグラウンドを有する約10名のキャピタリストが在籍し、アカデミア発スタートアップの支援経験が豊富。うちパートナー以上は4名。シード期からの継続出資に加えて創業期の経営チームの構築が可能な点も魅力。

 

また、研究発スタートアップの創業支援、ディープテック領域の経営者の輩出、都心シェア型ウェットラボの運営など、研究領域のエコシステムの構築にも注力。

 

 

 

伊藤 毅

 

CEO / Managing Partner

2003年4月にジャフコグループ(株)に入社。Spiberやサイバーダインをはじめとする多数の大学発技術シーズの事業化支援・投資活動をリード。2014年8月、研究成果の商業化によりアカデミアに資金が循環する社会の実現のため、当社を創業。創業初期からの資金提供に加え、成長を底上げするエコシステムの構築に従事。出資先の複数の社外取締役および名古屋大学客員准教授・広島大学客員教授を兼務。内閣府・各省庁のスタートアップ関連委員メンバーや審査員等を歴任。東京工業大学大学院 理工学研究科化学工学専攻修了

 

 

 

植波 剣吾

 

Board Director / Partner

2003年4月にジャフコグループ(株)に入社。投資部、資金部、管理部などにおいて、投資のみならず、ファンド組成・投資家対応・法務等、ベンチャーキャピタルファンドの運営に係る幅広い業務に従事。2015年3月、創業メンバーとして当社に参画。取締役として、ファンド管理及びコーポレート業務全般を統括。主な投資実績は、エニグモ(IPO)、ライトアップ(IPO)、QDレーザ(IPO)、サスメド(IPO)など。中央大学法学部国際企業関係法学科卒業

 

 

 

橋爪 克弥

 

Executive Officer / Partner

2010年ジャフコ入社。産学連携投資グループリーダー、JST START代表事業プロモーターを歴任し、約10年間一貫して大学発ベンチャーへの出資に従事。アスタミューゼ、マイクロ波化学、リバーフィールド、Biomedical Solutions(大塚HD傘下へ売却)などを担当。2020年に当社に参画し、医療機器・デジタルヘルス領域のスタートアップへの出資を手掛ける。また、スタートアップ経営者向けナレッジシェア「Fireside Chat」をはじめとする出資先企業のコミュニティ運営を統括。サーフィンが趣味、湘南在住。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了

 

 

有馬 暁澄

Partner

Agri / FoodTech Lead

2017年4月丸紅入社。穀物本部にてトレーディング事業を通じて生産から販売までのアグリ全般に携わる。また、有志でアグリテック領域のスタートアップに投資を行うチームを立ち上げる。2019年に当社に参画し、アグリ・フードテック領域のスタートアップへの出資・伴走支援に従事。また、農林水産省や大企業と積極的に連携し、産学官連携プロジェクト(農林水産省「知」の集積プログラム、「フードテック研究会/ゲノム編集WT」代表、スタートアップ総合支援事業(農林水産省版 SBIRプログラム)PMなど)にも取り組む。目標は、アグリ・フード領域のGAFAを生み出すこと。慶應義塾大学理工学部生命情報学科卒業

 

 

弊社には専門性をもつ多様なメンバーが在籍しています。より詳細はHPをご覧ください。

https://beyondnextventures.com/jp/team/

 

 

Beyond Next Venturesの投資判断のフロー

審査プロセス

審査プロセスは以下のフローになります。

 

    ①社内での投資検討会

    ②パートナーによるマネジメントインタビュー

    ③投資委員会で正式に決裁

 

  • 平均的には1ヶ月程度で投資意思決定が可能ですが、投資金額やステージ、資金調達の状況等
  • を勘案してフレキシブルに対応しています。

 

審査に必要な書類

審査には以下の書類が必要です。

 

    ステージや事業内容によって異なりますが、基本的な資料としては、事業計画書を中心に、経営陣経歴、財務資料(決算書や月次試算表)、技術関連資料(知的財産)、会社の基礎資料(定款や株主名簿や登記簿謄本)などをお願いしています。なお、特に創業前のチームについては当社の運営するアクセラレーションプログラム「BRAVE」を通じて、事業計画等の策定段階から支援しています。

 

  • 投資判断における審査ポイント

 

  • 重視する点は以下です。
  •     技術のPoC(Proof of Concept)が完了していること

        企業の拠り所となるリーダー・チームが存在していること

        事業のマーケットポテンシャルが大きいこと

 

 

 

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Beyond Next Venturesの投資先

以上のスタートアップなどに投資しています。

 

代表的な投資先企業:株式会社CureApp

 

画像出典元:会社HP https://cureapp.co.jp

【事業概要】治療機能を有するスマートフォンアプリ(治療アプリ)を開発する慶應義塾大学医学部関連ベンチャー。ニコチン依存症治療用アプリに関しては、国内初の治療用アプリとして2020年8月に薬事承認を取得済、その後保険適応を完了し、医療機関への提供を開始した。また、世界初の高血圧治療補助アプリ「CureApp HT」は、2022年9月に保険適用、即日アプリの販売を開始している。J-Statup選定企業。
【資金調達の近況】2019年8月、第一生命保険株式会社、森トラスト株式会社、株式会社コシダカホールディングス、株式会社インテージホールディングス等を引受先とする、総額22億円の第三者割当増資を実施。2021年3月に実施した約21億円の調達に続き、2022年8月、シリーズ G ラウンドでカーライルから約70億円の調達を発表。これまでの累計資金調達額は、約134億円。

【会社HP】https://cureapp.co.jp/

 

代表的な投資先企業:リバーフィールド株式会社

 

画像出典元:会社HP https://www.riverfieldinc.com 

 

【事業概要】東京工業大学川嶋教授(現東京医科歯科大学)の研究成果をもとに、文部科学省大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)の支援を受けて設立された、内視鏡操作システム、手術支援ロボット等の事業化を目指す大学発ベンチャー。

手術支援ロボットの開発を進めつつ、設立2年目前半にて既に最初の製品である内視鏡操作ロボット「EMARO」を医療機器のクラス1にて製品化し、現在は「EMARO」の次世代機や、空気圧駆動型ロボット鉗子システムの開発に注力。J-Statup選定企業。

【資金調達の近況】2021年9月に当社独自の空気精密圧制御技術を用いた手術支援ロボットの上市を加速するために約30億円の資金調達を実施。これまでの累計資金調達額は約62億円。

【会社HP】https://www.riverfieldinc.com/

 

 

代表的な投資先企業:インテグリカルチャー株式会社

 

画像出典元:会社HP https://integriculture.jp 

【事業概要】将来の食糧不足及び畜産業の地球環境負荷の課題解決を目的に、”世界的に最安価“かつ”高品質“な培養人工肉の実用化を目指している。羽生社長は、東芝在籍時に細胞農業の有志団体“Shojinmeat Project”を立ち上げ、その時に賛同した川島取締役と、細胞農業の産業化を目指し2015年に当社を設立。中長期的にはフォアグラ、加工肉、ステーキ等の人工培養肉を段階的に開発、販売を目指す一方で、短期的には細胞培養時の副産物である培養上清液を化粧品及び食品の原料として製品化、販売し、多角的な事業を基に収益化を目指している。

 

【資金調達の近況】2022年、世界初培養フォアグラ上市を目指し、シリーズAラウンドとして、総額7.8億円の資金調達を実施。累計資金調達額は約19億円。

【会社HP】https://integriculture.jp/

 

その他投資先企業

    株式会社オリィ研究所/株式会社Photo electron Soul/株式会社メトセラ/株式会社Lily 

MedTech/サスメド株式会社/アイリス株式会社 など計72社

 

まとめ

Beyond Next Venturesの特徴は、革新的な研究成果の事業化に取り組む研究者や起業家に対し、創業期からのリード投資に加えて創業前から起業支援・人材支援に注力していることです。特に大学発ベンチャー・ディープテック領域においては豊富な経験と支援実績があります。興味のある方はぜひ連絡してみてください。

※概要欄に連絡先を記載しております。

 

エンジェル投資家の探し方については下記にまとめましたので、興味がある場合はご一読ください。

 

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画像出典元:unsplash

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