東京理科大学イノベーション・キャピタルの特徴・評判・投資先実績を独自取材

東京理科大学イノベーション・キャピタルの特徴・評判・投資先実績を独自取材



学内の各機関との連携によるスタートアップ支援エコシステムを持つ東京理科大学イノベーション・キャピタルの特徴・投資先実績・投資判断のフローを解説します。


投資テーマや投資スタイル、組織体制などを独自取材しました!

(作成:StartupList編集部 最終更新:2022/02/09)





東京理科大学イノベーション・キャピタルの概要


設立

2018年11月

所在地 東京都新宿区

ファンド規模

1号 40億円 2号 75億円

ファンド本数

2本
(1号はアストマックス・ファンド・マネジメント、2号は東京理科大学イノベーション・キャピタルが運営)

ファンドの特徴

マルチステージに対応可能な、東京理科大学の各機関のリソースを活用した投資とバリューアップ支援

投資ラウンド

Angel・Seed・Pre-SeriesA・SeriesA・SeriesB以降・Pre-IPO

バリュエーションレンジ

〜最大300億円程度

投資金額

〜最大10億円程度

リード投資

積極的にリード投資を行う

海外投資

案件によって検討

タイプ

VC

投資スタイル

ハンズオン(積極的に支援)

投資テーマ

ジャンル問わず幅広く投資(SDGs・ライフサイエンス・IoT・XTech・データサイエンスなど)

地域性

国内外検討可能

その他

インキュベーション施設あり

会社HP

https://tusic.co.jp/

連絡先(StartupList)

高田さん


東京理科大学イノベーション・キャピタルの組織体制

投資担当4名のほか、東京理科大学教員などが取締役や監査役、アドバイザーとして参画しています。




片寄 裕市 代表取締役マネージング・パートナー

大学院修了後、現第一生命保険に入社。資産運用部門にてオルタナティブ投資およびストラクチャード・ファイナンス関連の投資業務に携わる。米国現地法人および海外資産運用会社への出向等を経て、ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門であるゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントに入社。2015年、学校法人東京理科大学の大学関連事業とベンチャー企業支援を担うTUSビジネスホールディングス(現東京理科大学インベストメント・マネジメント)に参画、代表取締役就任。2016年、学校法人東京理科大学理事長特命補佐、東京理科大学研究推進機構客員准教授、2018年、東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社を設立し代表取締役に就任。東京理科大学経営学部卒、東京理科大学大学院経営学研究科修士課程修了。東京理科大学 研究推進機構 総合研究院 技術経営戦略・金融工学社会実装研究部門 客員教授。




高田 久徳 代表取締役マネージング・パートナー

大学卒業後、現第一生命保険、現みずほ銀行、Mountain Capital Advisors(現The Carlyle Group)及び農林中央金庫に勤務し、ニューヨーク及び東京に於いてM&Aファイナンス、ベンチャー投資、プライベート・エクイティ投資及びクレジット投資業務に従事。2015年にTUSビジネスホールディングス(現東京理科大学インベストメント・マネジメント)に参画し、取締役に就任。2016年、学校法人東京理科大学シニア・ポートフォリオ・マネジャー兼理事補佐(財務担当)、2018年に東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社を設立し代表取締役に就任。慶應義塾大学経済学部卒、東京理科大学大学院経営学研究科技術経営修士課程修了(優秀学生賞)、オックスフォード大学サイード・ビジネス・スクール, Executive Education Leadership Program 修了(ELP)。




田嶋 周平 管理部長

大学院修了後、2001年にゴールドマン・サックス証券入社。オペレーション部門にてデリバティブ業務に携わる。2006年、Goldman Sachs & Co.(ニューヨーク)に転籍、プロジェクトマネジメント業務を担当。2010年、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社にてオペレーション部門責任者に就任。2015年、ゴールドマン・サックス証券株式会社に異動、資金・情報管理業務部を担当。2017年、Institution for a Global SocietyにCOOとして入社。2018年、取締役に就任、管理部門の責任者となり上場準備の作業などを手掛ける。2019年、東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社に参画。同年、ワシントン大学日本校友会会長に就任。米国ワシントン州ピュージェット・サウンド大学卒業、ワシントン大学フォスター経営大学院修了(MBA)。




並村 聡荘 投資担当アソシエイト

大学卒業後、カルチュア・コンビニエンス・クラブに入社、国内に於けるフランチャイズ事業運営および新規事業企画・開発・運営を担当した後、海外に於ける新規事業企画・開発、現地法人の立ち上げ以後の事業規模拡大及び統括業務に従事。主に台湾に於ける同事業の運営に注力し、約4年間で23店舗の出店やオンラインサービスを立ち上げ、事業拡大に貢献。 KADOKAWAに於ける新規事業、M&A(PMI)を担当し、事業企画・開発担当及び地方自治体案件や小売事業の推進を経て、2020年に東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社に入社。 甲南大学経営学部卒業、東京理科大学大学院経営学研究科技術経営修士課程修了。




東京理科大学イノベーション・キャピタルの投資判断のフロー

審査プロセス

審査プロセスは以下のフローになります。


 ①面談〜投資検討
 ②事業化支援・出資検討
 ③投資実行

審査には平均2~3ヶ月ほどかかりますが、機動的な対応を行う場合もあります。


審査に必要な書類

審査には以下の書類が必要です。


  • 事業計画書

  • 資本政策表

  • 株主名簿

  • 決算書・試算表 など

会社の状況に応じて依頼します。

投資判断における審査ポイント

重視する点は以下です。


  • 創業者やチーム

  • 解決する課題と、ニーズを的確に捉えられているか

  • 市場性

  • 成長性

  • 技術面での評価・可能性

東京理科大学イノベーション・キャピタルでは、技術評価も投資判断時に行います。

マッチしにくい/相性の良くない会社や起業家

こんな会社や起業家には投資しにくい、というポイントについて伺いました。

  • 顧客の課題を捉え切れておらず、自分本位のサービスを作っている/作ろうとしている場合

  • 中長期的に顧客に求められる製品・サービスではなく、短期的なモデルのみしか描けていない場合

  • (技術面に関して)社会実装まで見据えられず、研究室レベルに留まっている場合


エンジェル投資家の探し方については下記にまとめましたので、興味がある場合はご一読ください。

関連記事:エンジェル投資家とは?出資の受け方、知っておくべき裏の顔 関連記事:エンジェル投資家とマッチングするには?おすすめ方法4選と落とし穴

東京理科大学のスタートアップ支援エコシステム「TUSIDE」とは

TUSIDE




東京理科大学ベンチャーエコシステム”TUSIDE”(トゥーサイド)は、教員の研究成果の知財化と事業化を支援する“研究戦略・産学連携センター” と、学生への起業家教育を行う”起業推進委員会”とが連携して活動している「学校法人東京理科大学」、起業支援イベントやインキュベーション施設を管理している「東京理科大学インベストメント・マネジメント株式会社」、ベンチャーへの出資などを担っている「東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社」の3法人からなるエコシステムです。

3法人が学内外を問わず多様な協働、連携を行うことにより、大学発ベンチャーの創出を加速し、次世代の産業を生み出す取り組みを進めています。




東京理科大学イノベーション・キャピタルの投資先


1号・2号合わせて、30社のスタートアップ企業などに投資しています。(2022/02/08時点)


代表的な投資先企業:株式会社ハイレゾ



画像出典元:会社HP https://highreso.jp/


【事業概要】IaaS型のクラウドGPUサービス「HIGHRESO GPU ADVANCE」の開発、提供

【会社HP】https://highreso.jp/
【投資への経緯】GPU市場がAI・IoT 等のサービス開発による演算力ニーズに牽引され急速に拡大する中、ハイレゾ社の事業展開ならびに技術開発を支援することにより、強固な競争優位性を持つと確信できたこと

代表的な投資先企業:五常・アンド・カンパニー株式会社



画像出典元:会社HP https://gojo.co/

【事業概要】インド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー等でマイクロファイナンス事業を展開

【会社HP】https://gojo.co/
【投資への経緯】ビジョンである「誰もが自分の未来を決めることができる世界」の実現に向け、慎社長を中心に熱意と実行力をもって事業展開していることに共感したこと


代表的な投資先企業:株式会社フロウプラトウ



画像出典元:会社HP https://flowplateaux.com/

【事業概要】コミュニケーションデザインやWebデザイン、グラフィックデザイン、メディアアート等

【会社HP】https://flowplateaux.com/
【投資への経緯】フロウプラトウ社の事業展開を支援することで、エンターテインメント業界の急激なデジタル化に加え、デジタルエンターテインメント市場の急成長の担い手となり得る、と確信できたこと
★創業者が東京理科大学出身、イノベーション・キャピタルから片寄氏・高田氏が取締役・監査役として参画するなどハンズオンの支援を実行しています。

代表的な投資先企業:セカンドサイトアナリティカ株式会社



画像出典元:会社HP https://www.sxi.co.jp/

【事業概要】アナリティクスとテクノロジーを活用したサービスを提供する専門企業。「AI」の核となる機械学習やディープラーニングなど 新技術のR&Dを行い、様々な業種・分野に対するアナリティクス・コンサルティングサービスと、それを動かすIT基盤やAIサービス(プロダクト)を提供

【会社HP】https://www.sxi.co.jp/

【投資への経緯】創業者であり東京理科大学の講師でもあった加藤氏と当社の資本政策及び経営について議論する中で、資本提供および経営に係る支援等を通じて、更なる当社サービスの拡大及び企業価値の向上へ寄与し得ると感じたこと。



まとめ

東京理科大学イノベーション・キャピタルの特徴は、マルチステージに対応可能なスタートアップ支援エコシステムです。東京理科大学イノベーション・キャピタルでは、インキュベーション施設とパートナー協定を締結している金融機関、特許事務所とも連携した支援で徹底的なバリューアップを行っています。また、東京理科大学の卒業生による起業や、大学発ベンチャーに限らず、幅広く出資も行っています。興味のある方はぜひご連絡してみてください。

※概要欄に連絡先を記載しております。


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なお、本記事は国内最大級の起業家・投資家・事業会社のマッチングサービス「スタートアップリスト(Startup List)」が提供しております。資金調達や事業連携先をみつけたいスタートアップはぜひご活用ください。

https://www.startuplist.jp/