D4V(Design for Ventures)の特徴・評判・投資先実績を独自取材

D4V(Design for Ventures)の特徴・評判・投資先実績を独自取材

経営とデザインの両面から投資先企業の急成長や海外展開をサポートするD4V(Design for Ventures)の特徴・投資先実績・投資判断のフローを解説します。


投資テーマや投資スタイル、組織体制などを独自取材しました!

(作成:StartupList編集部 最終更新:2022/03/03)






D4Vの概要


設立

2016年10月

所在地

東京都港区

ファンド規模

1号 53億円 2号 非公開

ファンド本数

2本 

ファンドの特徴

創業初期のスタートアップへの出資と、ファイナンス面を中心とした積極的なバリューアップ支援を行う

投資ラウンド

Seed, Pre-Series A, Series A

バリュエーションレンジ

1億~40億円

投資金額

1000万〜3億円

リード投資

積極的にリード投資を行う

海外投資

案件によって検討

タイプ

VC

投資スタイル

ハンズオン

支援内容

経営面での支援に加え、世界的なデザインファームIDEOとのパートナーシップ関係や100人以上のデザイナーのネットワークとナレッジを活かしたデザイン面の支援を提供。ブランディングやデザイナーの採用・育成、ユーザーの気持ちに寄り添ったプロダクト開発など、デザイン支援の内容は多岐に渡る。

投資テーマ

シードからシリーズAまで、さまざまな業界における消費者向け(toC)・法人向け(toB)のアーリーステージスタートアップに投資 。注力テーマはDX、ライフスタイル、FinTech、EdTech/ラーニング、ヘルスケア。

地域性

その他

・スタートアップで働く一人目デザイナーのためのコミュニティ「Startup First Designer Program」を運営

・社内にキャピタリストだけでなくデザイナーも在籍

会社HP

https://d4v.com/jp

連絡先(StartupList)

永瀬さん・遠藤さん


D4Vの組織体制

パートナー4名、プリンシパル2名、シニアアソシエイト1名、アソシエイト1名、デザインディレクター1名の体制で運営しています。



トム・ケリーFounder & Chairman

1991年に創設されたIDEOの共同経営者でもある。IDEOが誇るデザインとビジネスの知見をグローバルネットワークでD4Vのポートフォリオへとつなぐ。ベストセラーとなった『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』や『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』などの著書があり、シリコンバレー文化に対する造詣も深い。また、プロのストーリーテラーとして30カ国以上を訪問、組織におけるイノベーション文化やクリエイティブの可能性について語ってきた。15人のデザイナーと立ち上げたIDEOも、今や従業員750人を抱える会社に。共同経営者としてビジネスデベロップメントやマーケティング、HRにオペレーションなど、多角的な面から会社の成長をリードしてきた。また、母校のハース・ビジネススクールでエグゼクティブフェローとして教鞭をとる一面も持つ。


高野 真 Founder & CEO

全投資案件に目を通し、オペレーションチームを率いる。リンクタイズ株式会社のチェアマン兼Forbes Japanのファウンダーでもあり、それ以前はピムコジャパンリミテッドにて取締役社長を、またゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントにて投資部門のマーケティングヘッドを務めていた。また、長年にわたる金融業界での経験により大和総研におけるストラテジストチームのヘッドに就任。そこでのリサーチは日本の金融市場に広く影響を与えた。そのほか、エンデバー・ジャパンの創設メンバー兼理事、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会専務理事、GHVアクセラレーター理事、一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事、東京フィナンシャル・リサーチ編集委員などを兼任し、多方面においてさまざまな支援を続けている。



ダヴィデ・アニェッリ Founder

IDEOのネットワークを通じ、ソーシングや投資に貢献、さらにデザインを通してポートフォリオの事業成長にも尽力している。2004年にIDEOへ入社後、2013年に東京オフィスのマネージングディレクターとして来日。以降、クライアントと共にビジネスの発展や体系的な課題に取り組み、新たなベンチャーを立ち上げてきた。コンピューターサイエンスとインタラクションデザインのバックグラウンドを活かし、デジタルデザインが持つ力をアジア全域にも広げるべく力を注いでいる。



野々村 健一 Founder

クリエイティビティとビジネスをかけ合わせたベンチャーデザインをポートフォリオや起業家に普及させることに取り組む。IDEO東京オフィスのエグゼクティブ・ディレクターでもあり、年間で数百を超える企業や組織とかかわりながら、ミッションである「デザインとクリエイティビティを通じて、日本の変化に貢献する」ことに尽力している。IDEOへ入社する以前はトヨタ自動車の日本本社に在籍。中南米地域のカントリーマネージャーとして、現地での製造からサプライマネージメント、広報などを一手に引き受けていた。現在、東京工業大学非常勤講師も務めている。



太田 明日美 Principal

ソーシングやデューデリジェンスから投資先企業の支援までを一貫してマネージメントし、オペレーションチームを率いる。IDEO Tokyoのビジネスデザインリードとして国内外における大手企業の新規ビジネス立ち上げサポートに従事した後、D4Vへ移籍。IDEOでの経験をもとに、現在は日本のスタートアップが人間中心のイノベーションを通じて成長できる環境づくりに情熱を注いでいる。野村証券のM&Aアドバイザーとしてキャリアをスタートし、Man Groupではヘッジファンドの立ち上げやストラクチャリングなど様々なファンド業務に携わり、Orbis Investmentsでは個人投資家を対象に、資産運用がさらに身近なものに感じられるD2Cプラットフォームの立ち上げにも貢献した。



永瀬 史章 Principal

ソーシングやデューデリジェンスから投資先支援までを一貫してマネージメントし、オペレーションチームを率いる。サイエンス系のバックグラウンドを活かし、ヘルスケアやDeep Techのスタートアップをはじめ、ユーザー心理/体験を追求する個人向けサービスを支援している。大学および大学院では神経科学、認知科学、画像解析を学び、外資証券会社やファンドでのインターンを経て、PwC Strategy&に入社。同社では主に総合商社や金融、医薬、製造業界を対象に、事業戦略、ポートフォリオ・マネジメント、コスト削減、デューデリジェンス等のプロジェクトに従事した。



飯田 麻衣 Senior Associate

大学院修了後、英語教育ベンチャー企業に入社し、新規事業開発と人材育成を担当。ITを活用した英語塾の新校舎立ち上げ、オンライン添削サービスの開発及び学校導入(経済産業省「未来の教室」実証事業に採択)、オンライン教師の採用・育成など、数々のEdTechプロジェクトを率いた。ビジネス立ち上げの面白さや、教育・コーチングが人に与える影響を体感した経験から、人々の可能性を引き出し社会を豊かにするスタートアップの支援に情熱を注ぐ。



遠藤 幹也 Associate

米国の大学で経済学を学び、Wellington Managementでの株式リサーチやColumbia Threadneedle Investmentsボストン本社でのインターンシップ等を経て、卒業後はMorgan Stanleyに入社。同社では海外投資家向け営業に従事し、レラティブ・バリュー戦略を主とするヘッジファンドに対し投資戦略の提案を行った。スタートアップへの支援を通じて、社会を豊かにする付加価値の創造の一翼を担いたいという想いから、D4Vに参画。ソーシングやデューデリジェンスから投資先支援まで、オペレーションを一貫して担当する。


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高橋 亮 Design Director

D4Vのデザイン・ディレクター。ビジネスの成功を実現するにはデザインが不可欠であることに強い信念を持っている。ユーザー視点を重視し、デザインの力を通してエモーショナルかつシームレスなユーザー体験の実現を目指している。ポートフォリオに対してメンタリングやプロジェクトマネジメント、デザインリサーチ、採用、UI/UXデザインに関する実務やアドバイスを日ごろから手厚く行っているほか、ワークショップやセミナーを主催し、スタートアップコミュニティへの発信を続けている。D4Vへ入社する前はIDEO東京およびケンブリッジオフィスにインタラクション・デザイナーとして在籍。医療機器のウェアラブルデバイスやスマートホーム、家電、スマホアプリなどの開発に従事してきた。サンフランシスコ生まれ、大阪育ち。ヨーロッパと南米に暮らした経験がある。


D4Vの投資判断のフロー

審査プロセス

審査プロセスは以下のフローになります。


Step1:ピッチ、社内検討

Step2:投資担当者DD

Step3:投資委員会


審査スピードは、平均数週間〜1.5ヶ月程度です。

審査に必要な書類

審査には以下の書類が必要です。


  • ピッチ資料

  • 資本政策表

  • 事業計画書 など

投資判断における審査ポイント

重視する点は以下です。


  • 視座の高い起業家、チームであること

  • 事業の成長性

  • 海外で戦う意欲とポテンシャルを持っているかどうか

  • D4Vが提供するデザイン面のサポートを通じて成長を加速できるかどうか


などを加味し、総合的に判断しています。

マッチしにくい/相性の良くない会社や起業家

こんな会社や起業家には投資しにくい、というポイントについて伺いました。


  • 社会的にポジティブなインパクトがない事業

エンジェル投資家の探し方については下記にまとめましたので、興味がある場合はご一読ください。

関連記事:エンジェル投資家とは?出資の受け方、知っておくべき裏の顔 関連記事:エンジェル投資家とマッチングするには?おすすめ方法4選と落とし穴

D4Vの投資先


これまでに、52社のスタートアップに投資しています。(2022/02/15時点)


代表的な投資先企業:Ubie株式会社



画像出典元:会社HP https://ubie.life/


【事業概要】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というミッションのもと、医療現場の業務効率化を図るAI問診サービス「AI問診Ubie」と、生活者の適切な受診行動をサポートする事前問診サービス「AI受診相談ユビー」を開発・提供。

【会社HP】https://ubie.life/

【投資担当者】太田 明日美

【投資への経緯】日本は少子高齢化社会が進んだ課題先進国という立場であり、医療の現場を支える新しいサービスは飛躍の可能性を秘めた分野です。医療業界に精通したユビーのチームならば世界基準のプロダクトを創出できると信じ、2017年に出資しました。その後は、「AI問診Ubie」のUI開発や海外でのユーザーインタビューの実施など、ユビーが抱えていたデザイン面での課題に、共に取り組んできています。

★支援内容などの詳細は「Why D4V」に掲載されています。記事はこちら

代表的な投資先企業:株式会社エアークローゼット



画像出典元:会社HP ​​https://corp.air-closet.com/


【事業概要】プロのスタイリストが提案するコーディネートが借り放題となる洋服のサブスクリプションサービスを提供。

【会社HP】https://corp.air-closet.com/

【投資担当者】永瀬 史章

【投資への経緯】airClosetのように新しい体験やカルチャーを形成していくスタートアップにとって、「どれだけユーザーの気持ちに寄り添えるか」はビジネスの重要な要素です。事業の成長性への期待に加え、ユーザーリサーチやUXの改善などD4Vが提供するデザイン面の支援によってサービスが飛躍する余地が大きいことが、airClosetへの出資の決め手となりました。
★支援内容などの詳細は「Why D4V」に掲載されています。記事はこちら

代表的な投資先企業:SUN METALON.Inc.



画像出典元:会社HP https://sunmetalon.com/jp


【事業概要】独自技術に基づいて超高速、大型、安価な金属3Dプリンタを開発。

【会社HP】https://sunmetalon.com/jp

【投資担当者】太田 明日美

【投資への経緯】経営陣は機械工学や材料工学など関連する分野の博士号を持ち、実務経験も兼ね備えたエキスパートたちです。優れた技術力を持つSUN METALONを、D4Vが得意とするブランディングやプロダクトデザインなどの領域で支援していくことで、世界規模の展開を共に目指したい、という思いから出資を決め、ハンズオンでの支援に力を入れています。


スタートアップで働く1人目デザイナーのためのコミュニティ「Startup First Designer Program」とは


Startup First Designer Program




D4Vはスタートアップで働く一人目のデザイナーの育成に特化した「Startup First Designer Program」を2021年1月に立ち上げました。半年に一度の頻度で参加者を選抜し、一人目のデザイナーに必要なスキルやマインドセットを学べるプログラムを無料で提供しています。スタートアップで働くデザイナーだからこそ抱えている課題や相談したい内容を参加者が持ち寄り、経験を共有するコミュニティとして運営を続けています。

D4Vは世界的なデザインファームIDEOとパートナーシップ関係を結んでいるベンチャーキャピタルで、こちらのプログラムではD4VとIDEOのデザイナーが講師や相談役を務めています。


関連記事:VC一覧!シード向けや独立系ベンチャーキャピタルも紹介

まとめ

D4Vの特徴は、経営面のみならずデザイン面でもスタートアップの成長を支援していることですIDEOとのパートナーシップ関係や、社内にもデザイナーが在籍しているなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーで投資先を手厚く支援しています。興味のある方はぜひご連絡してみてください。※概要欄に連絡先を記載しております。


なお、本記事は国内最大級の起業家・投資家・事業会社のマッチングサービス「スタートアップリスト(Startup List)」が提供しております。資金調達や事業連携先をみつけたいスタートアップはぜひご活用ください。

https://www.startuplist.jp/